未来で待ってる(仮) | 劇団 貴社の記者は汽車で帰社

初めましてもお久し振りも以下略しましてごきげんよう、皆さんご存知、犬江親兵衛仁(と媼内)を演じました小坪です。

『南総里見八犬伝の話が(もうちょっと)したい!』ご来場くださり誠にありがとうございました。今更ではありますがお陰様で両日満員御礼、イベント含め無事に終えることができました。

 

 

前回に続き親兵衛役ではありましたが、原作の流れをご存知の方は開演前からお気付きでしたでしょう。

今回、親兵衛の出番は、ない!!!

神隠しイベントにまさか自分が巻き込まれるとは。いや原作がそうなので当たり前ではあるのですがある意味貴重な経験でした。

例の「出番ないよ!」の登場シーンは散々「体のキレがない」「中の人の年齢が出ている」「役者の中では若いんだからもっと頑張れ」などと散々な言われようでしたがお陰様で本番では可愛いとのお声を多数頂けました、へへへ。恐らくあの素直で可愛い親兵衛は見納めとなり代わりにとんだクソガキになって帰ってくるんですけれどもね……怒涛の全身蛍光イエロー、神隠しに遭っていたにも関わらず「皆さんご存知」と宣う図々しさ。伏姫さま甘やかしすぎですよ!

次回予告では銅鑼まで鳴らしてもらっちゃったことだし次こそは出番があるといいね(そこまで脚本いきますよね?)

兼役のモブこと媼内に関しては圧倒的小者感が出ていたらいいなァと思います、ホントに出番一瞬だったんですけれども。

そもそも今回は出演時間はぶっちぎりで少ない役者だったかなとは思うのですが、着替えも多いし語りも格好いい台詞を頂いているしとありがたい限りで御座いました。そしてそんな演出に更に彩りを加えてくださる照明・音響・映像スタッフさん、いつも本当にありがとうございます。

 

ちなみに。

今回一番しんどかったのは何を隠そうグッズのアクリルチャームでした。約500個のアクリルに全て手作業で金属パーツの装着と梱包を行なっております……(梱包お手伝いくださったスタッフさん本当ありがとうございます)

文字通り汗と涙と睡眠時間の結晶、自画自賛ですがとっても可愛くできたと思っているのでご購入くださった方は是非お気に入りの犬士を繋げてみたりアクセサリーに加工して楽しんで頂ければこれ幸い。

 

 

次回は六月にリーディング形式で『聖の帝』、そして十二月に十五周年記念公演の『花にあらず』です。

どちらも初演は観客側だった演目、楽しみ半分、怯え半分で頑張ります。

それでは。