ごきげんよう。
伊勢物語シリーズ『さらぬわかれ』をご観劇くださった皆様、ご来場くださいまして本当にありがとうございました!!この度、藤原順子役を演じました筒井です。
終演後、色んな方から色んな感想をいただきましたが、とりあえず「可愛かったよ」と言ってもらえることが多くてホッとしました。
今回は筒井史上初めての「小悪魔」キャラにして、「あざとく、しかし可愛く」という難しい命題を相手に四苦八苦の毎日でした。
「可愛いってなんだ!?」「ぶりっ子ってなんだ!?」「女子力重いってなんだ!?」と叫びながらグーグル先生に詰め寄ったり、友人に会う度に「ぶりっ子な仕草ってどんなのがあるかな?」と相談したり、稽古場で何度も頭を抱え込んだりして、ようやく本番のあんな感じにこぎつけることができました。
なぜかやたら女子力が高いつるたさんを始め、女子力向上プロジェクトにご協力いただいた皆さまにこの場を借りて感謝申し上げます。
それにしても、ホントに濃いキャラを演じさせていただきました。
最初はかなり苦労もしましたが、何か突き抜けてからはもう演じるのが楽しくて仕方なかったですね。
つるたさんも言っていたように、これが自分ではないものになる楽しさというものでしょうか……。
座談会でも少し話したのですが、藤原順子という人物は、私が中学生の頃に歴史の授業で習った時からなぜかちょっと思い入れのある存在でした。
また、伊勢物語シリーズの「かすがの」に出演した際に演じた藤原明子の叔母にあたる人物であり、「藤氏の女」の祖と言ってもいい人物です。
そんなご縁のある順子を今回演じることができて、ホントに嬉しく思っています。
また、座談会でお話ししきれなかったことを少し。
初日マチネの座談会メンバーである小町・宗貞・順子の3人は劇中で三角関係にあります。
というか、宗貞は順子と通じていることを隠すために小町のところに通っているフリをしていたんですね。まあヒドーイ♡
そんな宗貞と順子が愛人関係にあることを暗示する伏線が実はチラホラとあったのですが、皆さん気付きましたでしょうか??
たとえば、順子が良房に向かって「臆病者はキライよ」と言っていますが、これは宗貞のとあるセリフと繋がっていたりするんですね。
答えが知りたい!答え合わせがしたい!という方はどうぞ当劇団の脚本家まで……(笑)
最後になりましたが、今回も本当に素晴らしいスタッフ陣に支えられ、また多くの方々にご協力をいただいて舞台に立つことができました。心から感謝申し上げます。
筒井は付け爪を付けると掛け値なしに何もできなくなるので、「あぁ、人間って一人では生きていけないんだなぁ」と一層実感したところです。ホントにありがとうございました!
そして、三連休の最中に劇場へ足を運んでくださった皆様に重ねて御礼を申し上げ、ご挨拶とさせていただきます。
それでは、また皆様と1月に劇場でお会いできることを祈りつつ……。
ごきげんよう!