1月25、26日 GOTOH 2 DAYS | 劇団 貴社の記者は汽車で帰社

その日、場の中心となった男がいた。



稽古の主役となった男がいた。



その名はごとう。公演一ヶ月前、ラストスパートをかけるところでインフルエンザに倒れた男の名であった―――。




ということでこんにちは。ひがしです。

1月最後の稽古となるこの週、メインは前述の通り不幸にも前の週の稽古を欠席となってしまったごとう君。インフルエンザに倒れたごとう君ですが、この日にはすっかり元気に回復しておりました。若いってすごい。


さてさて、ごとう君の演じる源義家。武才で名を轟かせた人物ですので、神業のごとき立ち回り、源氏の若き御曹司としての存在感というのは演じる上で欠かせないポイントです。



25日は殺陣ができる広さの稽古場ではなかったので主にセリフの稽古を行いました。

初めて陸奥に来た頃はまだ幼さも残る年頃でしたが、戦の終盤には立派な大人。その成長の跡が見えるよう、特に後半の義家には源氏の若武者としての風格が出るよう、言葉に力を込められるよう繰り返し繰り返し稽古するごとう君でありました。



26日の稽古場は広いので思う存分殺陣ができます。とはいえ公演も近いので皆も稽古が必要です。日中は全員で通し稽古を行い、リハーサルに向けて調整を行いました。

そして夜間は殺陣の稽古。キックボクシング経験者のごとう君は筋力がある分、刀を腕や手先だけで軽々と扱えてしまい、ちゃんと「斬っている」ように見え辛いという細身の人間の多いキシャ団員としては羨ましくなるような課題を持っています。

ゆったりした衣装を切るとより体の動きが見えにくくなってしまうので、

・足をいつもより大きく開く

・腰を落とす

・膝をしっかり曲げる、というポイントを意識しながらひたすら素振り、素振り。

ごとう君は真面目なので言われたことを黙々と繰り返してくれます。その努力が報われるよう、リハーサルに向けてメンバー一同必死に頑張った2日間でした。