公演を終えて | 劇団 貴社の記者は汽車で帰社
 吉田です。無事に公演が終わりました。学生生活最後の学祭の良い思い出になったなと感じています。

 今年は若菜での光源氏という、責任のある役を頂きました。過去の公演は脇役での出演が多かったため、決まった当初は「絶対に無理だ…」という気持ちを心に秘めながら稽古に臨んでいました。はじめは自信なさげだったのですが、演出の千野をはじめ多くの人からのアドバイスをたくさん受け、「自分がしっかりしてないと若菜は回らないな」というのが自分の中で芽生えました。芝居の稽古だけではなく、衣装や舞台などメンバーは様々なところで努力しています。また、今年は助っ人の方も多く参加していただき、過去最高の規模の芝居になりました。皆が頑張っている中で、自分だけ後ろ向きじゃいけないな、とそんな気持ちになりました。自分が頑張れることは、この大役を完成させること。芝居中よく関わる紫の上役の大澤さんとの個人練習や、家に帰ってからお風呂場で台詞の言い方を考えることなど、自分で出来ることはやったつもりです。若菜の光源氏は美しさもさることながら、宮を寝取られた恨み、怒りを含ませた演技が求められました。皆さんにはどう映ったでしょうか?終了後、見に来ていた彼女(元)に聞いてみたところ「嫌味たらしくて普段と違った」と言われました。見ている人にそういった含みが感じられたなら成功かな。と自分では感じています。

 また、自分は会計も担当していますので、衣装の布代や木材代などかつてない支出になり、資金が苦しくなったことも地味に悩んでいました(笑)。公演終了後のアンケートの数、そして皆様のお心付けを入れる千両箱の重みを感じたとき、改めて多くの来場してくださった方々に感謝しなければいけないな、と思いました。

 まとまりのない文ですが、今年の公演を通して感じたこと、学んだことをこれからの励みにして頑張っていきたいと感じている今日この頃です。それでは、皆様ありがとうございました。