【帰り道】②



美華は少し驚いた表情をしながら



『えっ!?時間ですか?

私、これから家に帰るので‥

それに、いつもの時間に帰らないと家の両親心配するので…

あっ! 別に返事をするのが嫌で言ってるんじゃないです

家の両親、私の帰りが
ちょっとでも遅いとすごく心配するんです

心配性なんです家の両親

だから‥』



そう美華が言うと店員は



『そうなんですか




この間カメラを買って下さったお客様なので


まだ雪がちらほら降っている時期ですので


寒いので近くの喫茶店でお茶でも飲みながら
カメラの話をしようかと思ったんですが‥

今日は止めておきましょうか

暗いので途中まで送って行ってあげますよ♪徒歩ですけど〔ハァ~ドキドキした~〕』



すると美華は‥



『あら?

向こうに用事があって
ここ通ってたんじゃないんですか?』




と聞かれた店員は




『あっ!(汗)いっ‥いや
そのぅ…

〔ヤバい(汗)
まさか1週間前に友達の家に行くのに、たまたま ここ通ってて偶然出て来たのを見て

その時は友達の家に行かないといけなかったから
声をかけられなかった

今日、この間と同じ時間に通れば会えると思って出て来るのを待ってたんです!なーんて言えないしなぁ‥ヤバっ!聞こえてないよな?(汗)あっそうだ!?〕

実は僕の家、こっちなんですよ〔全然逆方向だけど‥(汗)〕』



『そうなんですか

私の勤めている会社から近いんですね♪

じゃぁ今まで気付かないうちに私達出会ってたんですかね?』


そう言われた店員は


『えっ!?

でっ 出会ってたんですかね?僕達‥(汗)〔ヤバイ!バレる~~〕』


店員はとても焦ったのだった





つづく