< 2月4日は“立春”でした >
昨日は“立春”でしたね。「春」の文字を見ただけで気持ちが明るくなりそうです。でも、まだまだ寒いですね。だから、「暦の上では春ですが・・・」と付け加えなければならなくなります。実際の我々の感覚からしても、この頃が一年の中で一番寒い時期に思います。
そういう訳で、私は『“立春”と言っても、形だけの「春」か』と思っていました。ところが、よく調べてみると意味合いが違っていることに気が付きましたよ。
“立春”は「「春の季節が始まる日」で「冬至」と「春分」のちょうど真ん中。「寒」が明けて、「春」に入る日の意味で、一年で最も寒い日」とのことです・・・そう説明されると、我々の感覚と合ってきますね。
これは、「春」という定義が昔の人と違っていたから、感覚の違いが出てきたのでしょうか・・・つまり、「「春」とは、寒さが増さなくなった時季」として定められていたため、当然に寒さが底をついた日が、“立春”になるとのことです・・・それだから、“立春”のころは最も寒くてもおかしくないし、それ以降は暖かさが増してくるというわけですね・・・つまり、「冬」から「春」に至る道の「峠」にあたるのが、“立春”という訳だったのです・・・この説明を知って、「二十四節気」が理解できるようになりましたよ。
“立春”は
春の気立つを持って也 (暦便覧)
<暦便覧:太玄葉の書いた暦解説書で、天明7年(1787年)出版>
・・・“立春”はこれから暖かくなる“希望の日”ということになりますね。
《冬景色の中にも、花壇の“パンジー”は暖かい春を待ちながら咲いています》
