今回の記事は、2012年8月に取材・公開したものです。

記事冒頭「30年以上前」という記述がありますが、既に40年ほど前の話になる訳です。

月日が流れる速さを感じますね。

 

また。今回も当時と状況がかなり変化していると思いますが、現在の状況の写真撮影などは

昨今の状況を鑑み、自己中心的な行動はお控えいただきますようお願いいたします。

 

では以下、当時のリポートです。

 

 

 

既に30年以上前になるかと思いますが、岸和田市内には「市内循環」なる路線が存在しました。
母方の親戚が岸和田市内に居住している関係で、小学生時代に何度か乗車しました。

その頃の記憶を思い起こしながら、現在の状況と共にリポートいたします。

1.路 線

 「右回り」と「左回り」の2系統が存在しました。基本的には周回する方向が違うという意味ですが、浜側の路線が「右回り」は国道26号線(現:府道堺阪南線)を走るのに対して、「左回り」は紀州街道(通称 旧国道)を経由しておりました。

 運用は「右回り」は大型車(日野RE100等)での運行、旧国道は道幅がかなり狭い為「左回り」は小型車両(三菱B623E)での運行でした。

※当時、岸和田営業所管内では、市内循環左回りの他、貝塚駅前系統・阿間ヶ滝系統がB623Eでの運用だったと記憶しています。

 当時岸和田駅前周辺は、のりば・おりば共に駅に横付けで全路線沼町方面から入っていた為、東岸和田方面から戻ってきた「右回り」は一旦(旧)26号線に入り迂回する形となっておりました。

 廃止から長い月日が流れ、2000年に岸和田市において地域循環バス(ローズバス)が運行されることになりました。特に意識したものではないと思いますが、運行開始当時の路線はこの市内循環(右回り)に近いものとなっておりました。
 こちらも上松ルートの設定など、何度かの路線再編によりすこしづつ形が変わってきているような・・・

2.運 賃

 当時は岸和田市内均一運賃制度があり、この市内循環の路線が均一運賃の境界線となっていました。
 よって、市内循環は整理券発行無し、その他のエリア外まで伸びる路線で整理券発行を行っていました。

3.現 況

「左回り」の紀州街道部分の現況です。


府道堺阪南線 礒上交差点
「左回り」はこの交差点を海側に右折していました。


ほどなく、紀州街道と交わる交差点に出ます。
ここを左折しますが、手前にバス停がありました。「下礒の上」


府道40号線の大きな交差点を過ぎるとすぐ、右カーブに沿って
「大芝小学校前」


天の川を渡ります。
セブンイレブンを過ぎてすぐ・・・


・・・弥栄神社前に「公園前」停留所がありました。


この団地とガードレールと停留所の組み合わせに見覚えがあるのですが・・・


・・・団地の入口横に、バス1台分くらいのガードレールが無い部分がありました。
おそらくここが「春木泉町」停留所跡地だと思われます。


旧国道は昔と変わらぬ町並みのようです。


欄干(らんかん)橋
バスはこの橋を渡ってはいませんでしたが、今は前の交差点を横切っている、
浪切ホールに続く大通りを「右回り」のバスは走っておりました。