季節の時候によれば、本日「入梅」
梅雨の季節に入りました
岡山県の天気もそんな感じ
お天気は回復予報ではありますが、今朝は雲が厚く気温も低めです
ここ最近、お天気が続いていましたから
水不足の心配などもあり、気候どおりに梅雨を感じられるお天気に
少しほっとします
さて、「入梅(にゅうばい)」とは暦を表す雑節の一つ
入梅の「梅」は梅雨をあらわす言葉です
気象庁発表の「梅雨入り」とは異なり、暦の用語です
気象庁によると、中国地方の梅雨入りはまだのようですが
今日、明日あたりにでも梅雨入りが確定するかもしれませんね
さて、「入梅」は、春から夏への移り変わりを示す季節で、毎年今頃から夏至までの時期を指すとされています
この時期、東洋医学で「水毒」と言われる症状に悩む方が増えます
「水毒(水邪)」とは、体液の偏在が起こった状態、つまり体内の水分の代謝障害が起こった状態を指す用語です
水滞によって、身体の中に病的な浸出液や異常分泌などが起こるほか、発汗、排尿などにも異変が起こるとされます(身体に水が溜まった状態になる)
例えば・・・
- 頭痛や倦怠感で過眠傾向になる
- 気分が落ち込みやすく、なんか変な感じ
- 気圧が下がると体調を崩す(身体が重だるくなる)
- 頭痛、めまい、耳鳴り、古傷が痛む
などの症状が出やすくなります
また、日常生活における心のストレスでも交感神経優位になってしまうことは多く
特に刺激に繊細なHSPの人や、普段からストレスにさらされ緊張が続いている人は、気圧の変動に影響されやすくなり、「自律神経の不調」や「気候変化による自律神経の乱れ」が生じやすくなります
むくみなどもそうなのですが、おへその周りを指で押さえてみたときに
おへその上の部分が大きく脈打っていると感じる場合は、水毒(すいどく)とされることがあります
その他にも
- 胃の辺りをたたくとぽちゃぽちゃと水の音がする
- 下腹部がぽっこりしている
- 虫刺されのあとがなかなか消えない
- 息切れしやすい
- 胃がもたれる
- なかなかとれない疲労感がある
などの症状も分かりやすいものとしてあげられます
先ほどお話ししたとおり、水毒は「水の滞り」です
体液の偏在が起こった状態。つまり、体内水分代謝の障害です
流れが滞った状態
細胞内液(細胞膜の内側にあり、細胞が機能するための環境を形成する)と細胞外液(細胞外に存在する体内の内部環境を形成する場)の循環。流れに問題が生じた状態です
人体はおよそ60兆個の細胞から構成されています
そして、その活動に重要な役割を果たしているのが、細胞内液や細胞外液などの体液です
細胞は、体内を循環する細胞外液から酸素や栄養素を受け取り、エネルギー消費によって代謝・産生された老廃物を体外に排出するという活動をしています
細胞外液=内部環境と称されるように、その変化は細胞に大きく影響を与え、生命を維持するためには、細胞外液の量と質を一定に保つこと(恒常性の維持)がとても重要になります
それが、スムーズに行われない状態
滞ることで、恒常性が維持できない状態になると、身体が「鬱滞したもの」を、炎症や発汗、排泄、呼気などを「通常では無い状態」で排出しようとします
例えば、アレルギー症状や冷え、めまい、頭痛、喘息、むくみ、睡眠障害、耳鳴り、おりものなどがこれにあたります
これらを軽減(予防)するために、おへそのあたりを温めたり、マッサージしたり
冷たい飲み物を摂りすぎないように注意したり、自律神経を整えるような工夫(手軽なストレッチ、ぬるめのお風呂にしっかりと浸かる、香りを生活に取り入れる、練る前に電子機器を見ない、深呼吸するなど)をしたりして
この時期を少しでも心地よく過ごしたいものです