大館市や鹿角市、小坂町の汚染焼却灰受け入れに反対する団体が新たに「米代川の清流といのちを守る流域連絡会」を立ち上げ反対の署名簿を添えて請願書を小坂町議会に23日に提出しました。署名は継続して募り町議会に提出することを今日の打ち合わせで決めました。
用紙は
http://ww32.tiki.ne.jp/~kisd19470228/SyomeiKosaka.pdf

以前に流山市長に郵送した要望書を以下に紹介します。8月中の回答を求めています。

                    2012年
8月22日

流山市長 井崎義治 様

一般廃棄物焼却灰の秋田県小坂町への搬出についての要望書

                  

              米代川の清流といのちを守る流域連絡会 

代表 栗山京三

 

流山市長におかれましては、猛暑の中、ご多忙のことと推察いたします。

そのような中で、市民でもない、遠い秋田からのお願いで大変恐縮ではありますが、私たちの願いをお聞き届けくださいますよう、どうかよろしくお願いいたします。

 流山市では、大館市小坂町で受け入れを中止していた、一般廃棄物の焼却灰の受け入れを、小坂町にある「グリーンフィル小坂」に依頼することを検討しているそうですが、この件について、どうか再検討していただけないでしょうか。

 理由を以下にあげます。

 

1.        小坂町は、米代川の水源地に位置し、下流には、鹿角市大館市、北秋田市能代市などを抱えています。小坂町が万一汚染されれば、その影響は下流域全体に及びます。現在でも、「グリーンフィル小坂」の放流水から微量のセシウムが検出されており、まだ米代川まで至っていないようですが、放射性物質の性質を考えると米代川に流入する可能性は否定できません。

 

2.        「グリーンフィル小坂」には、昨年の原発事故から、高濃度放射性物質を含む焼却灰搬入が発覚するまでの間にも、多量の焼却灰が搬入、埋め立てされており、その濃度は発覚し返還されたものより高いことが予想されます。けれど、未だその実態は解明されておらず、十分な対策がとられているとはいえません。これについては、小坂町議会から実態解明を求める決議が出されていますが、業者も町も未だ、回答をしていません。私たちは、すでに埋め立てられてしまった焼却灰の実態解明と、それに見合った対策が行われてから、焼却灰受け入れを検討するべきだと考えています。

 

3.        小坂町大館市も、民間処理業者が、長年にわたって、流山市ほか、関東の廃棄物の焼却灰を受け入れています。関東の皆さんが、地域内で処理したくないものを、受け入れてきているのです。けれど、こちらの住民が喜んで受け入れてきたわけではないことは、ご想像いただけると思います。そのような、これまでの状況があるにもかかわらず、さらに不安な放射性物質が含まれる焼却灰まで受け入れることはとてもつらく耐え難いことです。

関東の皆さんが地域内に置きたくないものは、私たちも当然置きたくないという当たり前のことを、どうか皆さんに考えていただきたいと願っています。

4.  私たちは、流山市が焼却灰などの処理に困っていることには、心より同情しています。けれど、これは、もともとの廃棄物処理法の欠陥であり、それが原発事故によってあらわになったものと考えます。このことについては、国の法律を変えて、廃棄物の減量や安全な処理法を考えるように、どうか訴え、努力していただけますよう、お願いいたします。また、今回の事態の責任は、東京電力が負うべきものです。どうか、放射性物質を含む廃棄物は、東電に処理させるよう働きかけていただけますよう、お願いいたします。

以上