先日、渋渋にて海外大学進学説明会が開かれました。
海外大への進学に関心を持つ在校生と保護者を対象としたこの会、今年の参加者は昨年度の約1.5倍となり、従来の会場を変更しての開催となったそうです。
元々、海外大を視野に入れる生徒が多い渋渋ですが、これほど急激な参加者の増加が見られたのは、一般生の間でも、これまで以上に海外大への関心が高まっているためかもしれません。
説明会では、まず先生方が米・英・カナダの大学の違いを中心に、海外大学進学の概要を話され、その後、海外大への進学を控える卒業生の方々が、ご自身の受験の過程を発表されました。
海外大は、国や大学により、選抜方法や費用、Financial Aidの有無、治安や物価、卒業後に取得できるビザ等が違うため、今回、様々な国や大学を取り上げていただき大変参考になりました。
また、概要と発表を聴く限り、英の上位大学へ進学するハードルが特に高いように思いました。
(英Cambridge大の一部のカレッジでは、渋渋を含む日本の対象校に在籍する高校生に向けて、進学支援のプログラムを実施しているようです。)
渋渋生が海外大を目指す場合、学校として、最大限の支援をしてくださるようですが、渋渋では、海外大そのものは選択肢の一つという位置付けのようです。
中学受験をお考えで、海外大学受験を最優先にされる場合、より特化された他校を選択するのも合理的かと思います。
一方で、入学時には、幅広い選択肢を確保されたい場合、国内大、海外大、芸術・スポーツ関係等、卒業生の進路がバラエティに富む渋渋は、その目的に適う選択肢ではないかと思います。
なお、国内大の状況が変わりつつあるように、海外でも、世界の7都市を巡る米ミネルバ大が人気を集めるなど、大学の在り方そのものも含めて状況は変わりつつあるようです。
(ミネルバ大は、2025年秋に8箇所目の拠点を東京に設置予定とのことです。渋渋からは、2022年に同大への進学者が出ています。)
また、総じて海外大は変更が素早く、変更前に、十分な期間を設けることも日本の大学ほどは無いそうです。
海外大への進学を志す場合、情報をチェックすると共に、変化に対応する力、変化をチャンスと捉えて楽しめる強さを、中高である程度身に付けておくことが望ましいと言えそうです。