来月、第2回志望校判定サピックスオープン(SO)が開催されますね。
我が家は、6年の「志望校判定SO」「合格力判定SO」「学校別SO」を、以下のように活用しました。
1.ミスの傾向を掴み、塾の先生に相談して対策を練る
息子の校舎では、保護者会のあと、各教科の先生に学習方法について相談することができました。
我が家は、そのような機会に、SOの一式を持参し、誤答の原因を分析していただいたり、解く順番のアドバイスをいただいたりしました。
例えば、国語では、「完答でなければ点を貰えない問題と、完答でなくても部分点を貰える問題があり、どちらも時間が掛かるなら、後者を優先させましょう」というアドバイスをいただきました。
完答が必要で時間が掛かる問題の例は、「抜き出し問題」です。
抜き出し問題は、文字や文字数が指定通りでなければ0点になってしまいます。
一方、「心情を説明しなさい」という問題では、「Aを書けていれば◯点」、「Bを書けていれば◯点」、と加点されるため、大きく外れた答案でなければ、部分点を貰える可能性があります。
そのため、抜き出し問題は、「問題を読み、すぐに該当箇所が分かる時」は先に解いても良いが、そうでなければ、後回しにしたほうが良いとのことでした。
また、国語の試験では、初めに全体の構成を確認し、「物語文」と「論説文」の両方がある場合、自分が得意なほうから手を付けることを勧めていただきました。
(国語は時間が厳しい場合が多いため、得意なほうが途中で終わらないように、先に解くと良いそうです。)
上のアドバイスは、授業でも発信されるようですが、息子の場合、SOのようなテストでは、つい緊張して忘れ、頭から順に解いてしまうことがあったそうです。
ある最難関校の先生が、「ボーダー付近では、1点差のところに何十人も団子になっています」とおっしゃっていました。
6年のSOは、普段のテスト以上に緊張すると思いますが、緊張するからこそ見えてくる「ミスの傾向」もあると思います。
それらをあぶり出し、先生と一緒に対策を練り、入試での1点、2点に繋げることが、SOの役割の一つではないかと思います。
なお、塾の先生に相談される場合、対面でもリモートでも、抽象的な相談よりも、実際の答案を基に相談されるほうが、その場で具体的なアドバイスを得やすいように思います。
(日頃、個別の事例を相談していると、底に流れる共通の課題に先生が気付いてくださり、抜本的な解決策をご提案くださることもありました。)
先生への相談は、最初はハードルが高いかと思いますが、アドバイスを活かし、努力を続けていると、先生も「今回、良くなってましたね!」と喜んでくださり、「また、何かありましたらいつでもご相談くださいね!」と、こちらが相談しやすい雰囲気を作ってくださいます。
我が家は、家庭教師や個別指導塾のお世話になっていなかったこともあり、6年後期には、毎週のように各先生に相談していましたが、「クール・サピの噂とは……?」と疑問符が浮かぶほど、温かいご対応をいただきました。
先生への相談は早いほど、対策を早く講じられ、以降のテストで試行ができますので、家庭で解決が難しい場合は、早目に先生に相談されると良いかと思います。
2.受験時に使用する腕時計の決定
(「2.」以下は事務的な事項です。)
SOでは、息子に「回転ベゼル付きアナログ腕時計」と、「計算機能の無いデジタル腕時計」を持たせました。
ベゼルは、時計の文字盤とガラスカバーを保護するリング状のパーツです。
ベゼルに目盛りが刻まれた腕時計は、「カウントダウン・タイマー」として利用できます。
(ベゼルを回し、▼印を終了時刻に合わせておくと、試験中はベゼルの数字を見れば残り時間がひと目で分かる仕組みです。)
息子は、アナログ時計のカウントダウン機能を気に入り、こちらの時計を本番の入試に用いました。
(我が家は、「中学受験のrestart」様のYouTube動画「入試に使えるおすすめの時計!」を視聴し、そちらを参考にCASIOのアナログ時計とG-SHOCKを購入しました。
アナログ時計は2000円台とリーズナブルでしたが、盤面も見やすく、十分に役割を果たしてくれました。
動画では、デジタルとアナログの腕時計について、それぞれの利点が解説されています。
また、概要欄にはお勧めの腕時計も紹介されています。
ただ、数年前の動画のため、実際にお買いになる際は、新しい機種を検索されると良いかと思います。)
3.受験時に使用する筆記用具や校内設備の確認
シャーペン、シャーペンの芯、消しゴム、予備の鉛筆、定規セットなど、本番で使用するものを持参し、使い心地と必要数を確かめました。
消しゴムは、息子が在籍したSAPIXの校舎では、コクヨの「カドケシ」が人気だったようです。
カドケシは、角が28個ある消しゴムで、細かなところまで綺麗に消すことができます。
中学受験では、学年が上がるほど、細かい作図の作業が増えるため、細かな修正にはカドケシを、通常の修正には普通の消しゴムを、と使い分けると効率的かと思います。
また、受験予定の学校でSOが実施された場合、机のがたつき等、設備も確認しました。
以上、6年SOについて、我が家の活用事例をまとめました。
SOは、普段のテストよりも難しいとサピの先生がおっしゃっていました。
(高得点が続出し、偏差値が横並びになると、正確な判定が出来ないためかもしれません。)
時に、難しさに落ち込むこともあるかと思いますが、弱点が分かれば、それはそのまま伸び代になりますので、「今、見付かって本当に良かった。早速、対策を考えよう!」と、前向きに捉えると良いように思います。
また、お時間が許すようでしたら、SOのあと、お子さまと少し寄り道をしたり、甘いものを召し上がったり、お子さまの努力をねぎらいつつ、ご自身のお疲れを癒やし、あすへの活力を養っていただけたらと思います。