教材が優れていることで知られるSAPIXですが、私が個人的に「凄い!」と感じていたのは、「完全なミスや誤植」の少なさです。


教材の量には、圧倒されるものがありましたが、「訂正告知」は、年に10件もなかったように思います。
(『重大ニュース』など、市販の書籍は除きます。)


私が「凄い!」と思うのは、種類の多さももちろんですが、「最難関に対応する難易度の高いテキストでありながら、ミスが少ない」という点です。


市販のテキストのような、教材制作に特化したプロダクションはありますが、恐らく、「筑駒」「各御三家」「渋谷系」などの「思考力問題」の作問・吟味を大量にこなせるプロダクションは、それほど多くはないのでは、と思います。  


形式的な校正以外は、ほぼSAPIX内部で制作しているのでは……と想像すると、なおさら「凄すぎる……!」と感じます。

  

また、現時点で、もう十分にミスの少ないテキストなので、仮にもう一校増やし、校正をかけたとしても、それにかかる費用に見合うミスの削減には至らないのでは……と想像します。


5あるミスが、3にはなるかもしれませんが、それは、受講料を値上げして追求するほどのものではない気がします。

  

……と、前置きが長くなってしまいましたが、現在SAPIXにお子さまが通塾なさっている保護者の方、またこれからお子さまが通塾される保護者の方にご提案したいのは、お子さまがひとりで「自走」なさっている場合も、サピからの訂正告知があった際は、お子さまが正しく訂正をテキストに反映できたかどうか、ダブルチェックしていただけたら……というものです。


「訂正を入れた箇所にミスが発生する」転記ミスは、その道数十年のプロでも、「あるある」だそうです。
まして小学生のお子さまには、少し荷が重いかと思います。


また、地図などの訂正では、「訂正シール」が配られますが、この場合、「転記ミス」自体は発生しませんが、「貼り間違い」というミスが起こりがちです。



日々、頑張っているお子さまが、正しい情報を覚えられるよう、できれば低学年の間は、訂正のチェックをしていただけると良いかと思います。






※SAPIXの訂正告知は、授業時に紙面で配布され、ほぼ同時にマイページにもアップされます。
告知後しばらくは、リンクがトップ付近にありますが、そこから消えると履歴を追うのが難しくなるため、少し注意が必要かと思います。

※昨年度の運用を基に記しましたので、次年度の運用をご確認いただければと思います。