息子が入試で用いた筆記具は、HBのシャープペンシルでした。

(予備として、鉛筆も持参しました。)

彼が鉛筆からシャーペンに切り替えたのは、小6の4月で、これは在籍していたαクラスの中では、遅いほうだったそうです。

彼は、切り替えるまで2Bの鉛筆を使っていたため、最初は2Bの芯を試しましたが、「鉛筆より硬く感じ書きにくい」と本人が言い、4Bの芯から始めることにしました。

その後、4Bの芯に慣れ、2Bの芯に移り、最後はHBの芯に落ち着きました。

このように、比較的短期間に硬い芯へ移行したのは、本人の好みが変わったという以上に、「その必要に迫られたため」でした。

それは、
「最難関の算数では、小さな字や図を、出来るだけ途切れなく書き続ける必要がある」
というものです。

最難関の算数では、「丁寧な調べ上げが必要な問題」、「細かい作図が必要な問題」が、頻繁に出題されます。

スペースの限られた解答欄に、それらを速く読みやすく、また分かりやすくレイアウトして記述するには、「大量に筆記しても細さが一定に保たれる」シャーペンが有利です。

また、シャーペンに慣れ、小さな字を書けるようになると、より多くの式を紙面に書くことが可能となります。

紙面に式があると、目で見て確認できるため、暗算するよりミスが減り、検算も容易となります。

さらに、長く続けて書くことができるシャーペンは、思考の中断を抑える効果も期待できます。


このほか、シャーペンの長所として、「手元の紙面が見やすい」という点もあります。 

特に、ペン先が長くスリムなタイプは、書き込みの周囲が見やすく、小さな図を多数描く際などに、威力を発揮すると思います。



以上、算数を例に、シャーペンの利点を幾つか挙げましたが、最難関では、他教科も記述が多い傾向があります。


特に、筑駒や開成の受験をお考えの場合は、国語の記述量が非常に多いため、過去問を参照の上、必要に応じ、早目にシャーペンの使用を検討されるとよいかと思います。