息子が小5の時、SAPIXで社会の先生が、

「NHKの大河ドラマを見ている人はいる?」

と受講生に尋ねられました。

当時、『青天を衝け』の放映中で、我が家は歴史の学習を兼ねて見ていましたが、息子のクラスでは、約7割のお子さんが挙手したそうです。 


そんな中学受験生に人気の大河ドラマ、今年は紫式部と藤原道長を中心に据えた『光る君へ』がスタートしました。


受験を経て、古文と漢文を学習中の息子は、平安ものに興味津々の様子で、道長の登場時には、「摂関政治ー!」と叫び、漢文が映ると頑張って読もうとしています。


一方、氷室冴子さん、大和和紀さん、田辺聖子さんらの作品を読んで育った私も、枠に収まらない魅力的な主人公を見て、『ジャパネスク』の瑠璃姫を思い出したり、公達の会話に「源氏物語のオマージュね」とにんまりしたり、毎回楽しくドラマを見ています。


今回のドラマ、台詞は現代風で分かりやすいのですが、時折「除目」「裳着」「検非違使」「別当」といった、予備知識を要する用語が出るため、我が家では常時字幕をオンにして視聴しています。


そして、息子には耳馴染みのなさそうな用語のうち、簡単に解説できるものはその場で彼に解説し、そうでないものは放送終了後に書籍などで調べた上で解説しています。


本当は、彼が自分で調べたほうが、知識が定着すると思うのですが、まずはドラマを楽しみ、歴史への興味を育ててくれることを優先させています。


なお、字幕をオンにすると、イメージ、音、文字を同時にインプットできるため、記憶の想起に使える複数の手がかりを得ることができます。


よって、記憶がより定着しやすいのではないかと期待しています。