如月は執筆する時、スクラップブックを使います。

アナログ資料を貼り付けたり直に書いたりして持ち歩いています。デジタルですればいいじゃないかとも思うのですが、閲覧スピードが全然違うのです。パラパラっとめくって付箋をぺたり。こういう時の作業の速さはアナログがいちばんです。作る時には時間をかけてイメージを膨らませながら作るのですが。

 

以前は濃い褐色のハトロン紙のものが多かったのですが

最近は淡いベージュの用紙を使っているものが

書き込みしやすくて助かります。

 

10月にヴァニラ文庫様から発売された

「不器用な貴公子の難解な寵愛」の資料をチラ見せしますね。

スクラップブックの表紙はこんな感じです(字が汚い!)

右はティアラ文庫様「ラプンツェルは眠れない」の資料です。

1冊書くのに資料スクラップを1冊ずつ作ります

架空の時代設定の時も一応、モデルになる国や時代の年表や

技術(動力、交通手段、明かりなど)の資料を集めておきます。

今回は英国ヴィクトリア朝でした。

あと、モデルになる家の外観や間取りをイメージするための資料とか

こちらは当時の新聞の求人広告ですがあまりに小さい記事だったので

右に拡大コピーを並べてみました

こちらは当時の貨幣の単位。

ヨーロッパの通貨は計算が難しいですね!

こちらは衣装のイメージ

ピーコックの西洋コスチューム大全がお気に入りですが

他にもボーケのファッション画集など数冊から拾ってきます

 

そんなふうに生まれた「不器用な貴公子の難解な寵愛」

すがはらりゅう先生のお手によって華やかに描いていただけました。

是非お手にとってくださると嬉しいです