京の町の 今昔語り 週刊まつもとVOL80 | いちごねーさんのほっこりまったりコトコト生活

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     京の町の 今昔語り

                    週刊まつもとVOL80

ひと月前の朝夕の寒暖差の違いに気付く神無月。5月に好評やった言い伝えの残るうんぬん。今回は昨今の話題を交えながらご紹介。

 

サッカーW杯ロシア大会へ向けた強化試合を控え、ある神社へ足を運ぶ人たちが目立ってきたような。堀川今出川の白峯神宮(しらみねじんぐう上京区)=写真。

こちらの御祭神が精大(せいだい)明神で蹴鞠(けまり)=写真=の神さま。

ということでサッカー始め球技全般の守護神として、関係者のお参りが結構盛ん=写真。

がんばってや~。


映画「花いくさ」は京のへそ=写真はへそ石=と

呼ばれる六角堂(頂法寺・中京区)=写真=

の花僧(初代池坊専好)が主人公やった通り、いけばな発祥のお寺さん=写真。

聖徳太子が創建した時(587年)から場所が変らず、持念仏の如意輪観世音菩薩がご本尊。かつて親鸞(しんらん)上人が参ろうし、95日目に観音さまのお告げを受け、浄土真宗を開くきっかけを掴んだとも。

祇園祭のくじ取り式も江戸時代までこの地で行っていたそう。祇園祭中、しかも京都限定上映「祇園祭」の中でも町衆の中心(へそ)やいうことがようわかります~。


最近猫猫寺(にゃんにゃんじ)なるテーマパークが大原(左京区)に出来たけど、由緒正しき猫寺は称念寺(しょうねんじ上京区)。

創建は1606年(松平信吉)。信吉の死後寺領(300石)を失い、托鉢に頼っていた三世・環誉上人。苦しい生活の中でも手離さずにいた愛猫が、ある晩美しい姫姿で舞を踊るのを見てついに堪忍袋の緒が切れ追放。その後猫の夢のお告げにより寺は復興。猫を偲んで植えた「猫松」=写真=は20㍍以上に。

猫以外の動物の霊も供養されてて、動物供養のお寺さんとしては京都で一番古いとか。

わが家の愛猫たちにお守り=写真=頂いてます~。


ゲームから「カタナ女子」がブームになっているとか。大覚寺(右京区」)所有の銘刀・膝丸(ひざまる・薄緑)=写真=

にまつわる話があるのは北野天満宮(上京区)のすぐねきにある東向観音寺(同)=写真。

原因不明の熱に悩む源頼光の元に現れた怪しい僧。薄緑で斬りつけた血痕の後をたどると山奥の洞窟の中に巨大な土蜘蛛(つちぐも)の巣が。家来の四天王が退治すると頼光の熱病は治り、土蜘蛛の塚は「源頼光朝臣塚」に。昭和初期に移転を試みるも謎の出来事が起こり祟(たた)りの場所と恐れられ中止に。

その後「蜘蛛塚」=写真=として現在の場所に。

この寺自体が土蜘蛛の巣やったと伝(諸説あり)。


違法建築はいつの世もあるようやけど、日本最古の違法建築は浄福寺(上京区)=写真。

江戸時代「3間(5・54㍍)梁規制」がある中、再建する折に外観は2棟、中に入ると9間(16・4㍍)分の広さを確保してしまった…と。

またこの寺には天狗伝説があって!赤門を入ると大きく根を張るクロガネモチ(樹齢300年余)の木=写真。

天明の大火(1788年)の折り、鞍馬山の天狗さんが降り立ち、大きなうちわ=写真=を扇ぎ延焼をくい止めたそう

実際に寺の手前で延焼記録はとまっているそうで、東北一角に「護法大権現」=写真=として祀られるようになったンやと。観光寺院ではないけど、毎月25日に釈迦堂の公開とご住職のお話聞けます~。

いろんなところにおもろい話があって、飽きまへんで~京都。 

 

    季節の花

町を歩けばそこここからキンモクセイの香り。秋真っ盛りです~。

 

 

食用にもなるツワブキ=写真=やけど、たぶん観賞用として庭やら寺院などに。この花が咲くと秋の深まりを感じるんよね。

 

日蓮さんの命日13日に咲き始めるから「御会式(おえしき)桜」=写真=と。半年かけて4月8日ころ満開になっていくそうで、妙蓮寺(上京区)が有名。

 

朝は白く、午後には淡紅色、夕方からは紅色へと色姿を変える酔芙蓉(すいふよう)=写真。大乗寺(山科区)などあちこちで。

 

京の町の中で農村の原風景が残る嵯峨野あたりを散歩していると、かいらしい花・千日紅(せんにちこう)=写真=みっけ!


甘い香りに誘われてアサギマダラが寄ってくるフジバカマ=写真。

9日まで梅小路公園で「藤袴と和の花展」開催中。


杜鵑(ほととぎす)の腹の模様ににているというホトトギス=写真。宝厳院(右京区)の無長庵で一服戴きながらふと庭を眺めると…。


キンモクセイやらの香りの練り香やコロン=写真。

ホンマの香りに近いと密かな人気らしいえ~。

 

 

   信濃毎日新聞 週刊まつもと10月6日掲載