そういうスタンスだったとは | 鉄道きさらんど

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去年からのJR東労組の組合員が大量脱退しているが、それまでは第一組合として社内の他の労組と比べて圧倒的に多い組合員数を誇っていた。そんな組合は某セクトと癒着しているが経営陣が労使政策で労使共同宣言を結んだり東労組を重視していた歴史的経緯についてそれを公に批判することがタブー視されていた。JR東の労使関係に切り込んだルポを著した牧久氏のインタビューが東洋経済HPに掲載された(https://toyokeizai.net/articles/-/292377)。

 

JR東の労組問題については牧氏だけではなく確かJR東海の葛西氏も指摘していたし、牧氏はウェッジから著作を出しているので労務ネタに限らず鉄道政策一般についての認識もJR東海寄りのスタンスだろうと思いきやこの記事のインタビュー最後のリニアのくだりは個人的に意外だった。「今、気になっているのはリニア中央新幹線です。(中略)リニアがもたらす経済効果についての検証はきちんと行われているのでしょうか。もはや東海道新幹線開業時のような元気な時代でもないし、むしろ人口が減少期に入っているのは誰の目にも明らかです。そこに巨額の資金を投入して建設する必要性がどこまであるのか、この点についてメディアはもっと俎上に載せて、議論を盛り上げていくべきではないでしょうか。」リニアについてはそういうスタンスだったのか…と新鮮な驚きが。個人的には共感できるが、JR東海がマスコミの大口スポンサーであり、葛西氏と政権の近さを考えるとリニアについての批判は当分メディアでは「タブー」化しそうではある。