こんにちは。

忘れられなくて辛い思いをしている人は多いと思います。私もかつてはその1人だったのです。

私が忘れるためにしていた事を書きたいと思います。(そして退行療法などの話も書きます)






准看護師学生、朝起きて子猫にミルクを飲ませる。朝の7時から仕事、11時30分に休憩に入り食事を食べ寮に戻り子猫にミルクをあげ1時間半かけ学校に通う。17時に学校が終わり1時間半かけ、寮に戻り子猫にミルクを飲ませ夕方の勤務のため病院に戻る。21時まで仕事をして寮に帰り子猫にミルクをあげお風呂に入り、食事をして夜中まで勉強をしていた。


 休みの日は半日単発のお稽古に行っていた。お花やソープカービングも習った。だけどそれでも悲しくなる。

 楽しそうな家族を見たら「私には得られない幸せだ」と自分に言い聞かせ歯を食いしばって目の前にあることに全力で取り組んだ。


別れた直後は酷かった。不眠症になり自律神経失調症。めまい、立ちくらみ、その体を引きずって毎日奮闘していた。親には迷惑がかけられないから倒れるまで頑張ろうと自分に言い聞かせた。



 しばらくして隣町でレイキを教えている教室があり興味があった。すぐに連絡をして予約をした。エンジェルレイキというもので天使にこだわりの強かった私には光のように感じられた。


 先生はとても優しく私を大切にしてくれた。そして自殺願望の強い私に寄り添ってくれた。少しずつ信頼できるようになってきた。でも晴れない。怖い。

 そして初めて幼少期の話しやKとの話をした。
 先生は泣いてくれた。私は心がないから淡々と話す。自分のことなのに他人のことのように。

 先生は私には「強い力がある、今は一番辛い時期、でも後ろの方がもうすぐ目を覚まされる。これは学びだと、大丈夫だからね」と言ってくれた。罰を受けているのに、私は自分が最低な人間だからこんな目にあうのにと先生の言葉に半信半疑だった。
 

 まず先生から提案があったのはトラウマケア、過去に戻りインナーチャイルドを癒すセラピーを受けた。誘導してもらっているのに扉は開かず頭が割れそうに痛い。辛い、押しても引いても何をしても開かなかった。時間だけが流れていく。


 先生は過去に戻るのはやめて未来を見ましょうと提案してくれ、未来を誘導してもらった。


Kと離れて4年。自殺願望があり、精神科に行っても心療内科に行っても軽い鬱ですとお守りをもらい帰らされる。根拠もないのに「大丈夫です。こんなことあったら誰でもネガティブになります」といつ行っても言われ帰された。


 こんな私にどんな未来が待っているのか、生きているのか?など不安になりながら誘導された。


 階段を登り扉を開けると、そこにはログハウスがあった。明かりがついていてこそっと覗くと大人の男性が(夫)椅子に座り、赤ちゃんのような小さな子(男の子)が椅子に座り、料理を運ぶ小さな(娘)女の子、さらに小さい男の子が(弟)見えた。

料理を作っているのは私。そして身知らずの子供3人。椅子に座っている夫のような人。楽しそうだった。温かい家族がいた。
しばらく見ていて魂が疼き5年ぶりに涙が出た。
ほろほろと温かい涙。先生も泣いてくれている。
しばらく見て先生に伝え戻った。
すごく疲れた。願望なのかなと疑ったけど、何かそうなりそうな予感が出てきた。希望の光が見えた。旦那さんになる人は背を向け顔は見れない。とても気になった。はっきり言えたのはKではなかった。

 
 現在は全く希望はない。過去の扉を開くことが出来なかった理由がわかった。未来の微かな希望を掴み私は退行療法に挑んだ。

 ただ、ただ悲しい世界。暴力、暴言、歪んだ愛の世界。苦しかった。息ができないほど、扉の前に立つと希望を知った私は感じた。「怖い」と。でも、もう1人の私は言う。「大丈夫だよ」と。
 何が自分にとってのトラウマなのか怖いけど知りたかった。それが自分の答えだった。

そっと扉を開けると歪んだ世界の中で怯えている小さな私がいた。私が「こんにちは」と声をかける。とても怯えている。そして黙って前を見ている。私は横に座りじっと子供の私を見守った。


 どれくらい経ったのか「怖いの。ママが殺されちゃうかもしれないの。どうしよう、どうしよう」と小さな小さな女の子はつぶやいた。

 赤い顔の男が女の人を罵倒し叩いたりしている。女の子はたまに入るが蹴られてお母さんを守ることしかできない。子供2人は泣き叫び、身体中傷だらけ、お母さんも立てない身体中あざだらけ。その姿を2人で見ていた。


「お姉ちゃんがいるから大丈夫だよ。お姉ちゃん知っているのよ。あなたの事もお母さんや弟のことも、これからね、みんなね幸せになるから大丈夫だよ」そう言って私は震える小さな子を温かく抱きしめた。

 そしてしばらく小さな女の子の横に座り、お話をした。私はお話が大好きだった。だから小さな女の子もずっと話をしてくれた。

 時間がきた。戻る時間。小さな女の子と辛いことがあっても悲しくても笑顔を絶やさない事をゆびきりげんまんした。


 少し心が楽になった。

そして先生が未来の占いをしてくれた。結婚する人とはもう出会っていること、その人は今大変でしばらくして落ち着いたら誰か分かると言ってくれた。


 生きる希望が湧いてきた。何もないけど出会っているということ。それだけが私の望みとなり生きる希望を見つけた。やっと5年経って。でもまだセピア色だった。



 夫と出会い結婚し数年後その優しかった先生にお礼が言いたくて探したけど、ネットからは消えていて家にいったけど引っ越しをしたのか音信不通になってしまった。