13)
★★★★★
14)
★★★★
「自己が自己の実物を生きること」を実際にやるのが坐禅。
思いを手放しにすることにより、この生命の実物に澄み浄(きよ)くなり、この生命の実物をそのまま生きる(覚触する。非思量する)ーそれが坐禅なのです。
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★★★★
16)
★★★★
17)
★★★★☆
・ずいぶん不思議なことだか(あるいはさして不思議なことではないのかもしれないけれど)、瞬く間に人は老いてしまう。僕らの身体は後戻りすることなく刻一刻、滅びへと向かっていく。目を閉じ、しばらくしてもう一度目を開けたとき、多くのものが既に消え去っていることがわかる。
・ぼくらの人生にはときとしてそういうことが持ち上がる。説明もつかないし筋も通らない、しかし心だけは深くかき乱されるような出来事が。そんなときは何も思わず何も考えず、ただ目をとじてやり過ごしていくしかないんじゃないかな。
・それらは僕の些細な人生の中で起こった、一対のささやかな出来事に過ぎない。今となってみれば、ちょっとした寄り道ようなエピソードだ。もしそんなことが起こらなかったとしても、僕の人生は今ここにあるものとたぶんほとんど変わりなかっただろう。しかしそれらの記憶はあるとき、おそらくは遠く長い通路を抜けて、僕のもとに訪れる。そして僕の心を不思議なほどの強さで揺さぶることになる。