ふたりのメアリー
ブログネタ:怖い話、教えて!!
参加中
アメリカ・ニューヨークのとあるホテル。
出張でやってきたその男はホテルのバーのカウンターで一人ブランデーを飲みながら一日の疲れをいやしていた。
するとそこへやってきた美しい女性。
その女性もどうやら一人らしく、カウンターの男の隣に座った。
男は思い切ってその女性に話しかけてみた。
女性の名はメアリー。
酔いも手伝ってか二人が意気投合するにはそれほど時間はかからなかった。
二人の楽しい時間は過ぎて行き、もっと二人だけの空間に移動したいと思った男はメアリーを自分の宿泊している部屋へ誘う。
だまってうなずいたメアリーは一緒に男の部屋へとついていった。
ここから先はm9っ`・ω・´)シャキーン
カットする。
(●´ω`●)ゞ
激しく愛し合った二人。男と女の熱く甘いときは過ぎていき男はやがて深い眠りへと・・・
翌朝。男が眼を覚ましてみると・・・
メアリーの姿が見当たらない。
男はとりあえずバスルームへと行ってみた。
すると・・・
( ゚ ▽ ゚ ;)
そこの鏡に赤いルージュで文字が書かれていた。
Welcome to the world of AIDS(エイズの世界へようこそ!)
Σ(・ω・ノ)ノ!
・・・
「エイズ・メアリー」といわれたこの話だが・・・
・・・
実話ではない。
1990年代にアメリカで流行した都市伝説だ。
(ノ´▽`)ノ
しかしm9っ`・ω・´)シャキーン
この話のもとになったともいわれる実話が存在する。
メアリー・マローン。
彼女はニューヨークで家政婦として働いていたアイルランド系移民。
20世紀初頭、ニューヨークではチフスが小規模ながらも散発的に流行していた。
そしてメアリーが働いていた家の住人もチフスを患う。
メアリーの決死の看護にも関わらず病状は重くなるばかりだった。
その後彼女は働き先を何度かかえることとなる。
頻繁に流行するチフスに悩まされた金持ちに調査を依頼されていた衛生士の地道な調査であることが判明する。
それは・・・
メアリーが雇われていた家の住人のほとんどが彼女が来てからチフスを発症しているということ。
すぐさまメアリーは調べられた。
結果。
彼女は世界で初めて臨床報告されることとなるチフス菌の健康保菌者(チフス菌に感染しているが発病しない状態)だったのだ。
メアリーはすぐに隔離病棟に移されることとなる。
のちに・・・「チフス・メアリー」と呼ばれた女性、メアリー・マローン。
しかし彼女は自分が感染者だとは信じなかった。
理由としてのひとつは当時、感染しているのに発病しない健康保菌者の存在が一般的な常識ではなかったこと。
そして彼女が感染を信じなかった最大の理由は・・・
アイルランド系移民に対する差別であった。
この当時アイルランド系の移民は黒人差別よりも激しい迫害を受けていた。
そのことから彼女は自分に対する「隔離」という仕打ちは差別だと考えたのだ。
彼女の訴えは人権問題へと発展していった。
しかし・・・彼女が感染者であることは検出される菌でまぎれもない事実であることを衛生局は把握していたのも事実だ。
やがて隔離から3年の時を経て彼女は「居場所を定期的に報告すること」と「食品を扱う仕事に従事しないこと」を条件に隔離から解放される。
釈放後、しばらくは連絡をしていた彼女。
しかし・・・
やがて連絡が途絶える。
そして釈放から5年。
再びチフスの感染源として発見されたとき、彼女は・・・
偽名を使っていた。
しかも産婦人科医であろうことか調理人として働いていたのだ。
この間の感染者25名。死者2名。
再び隔離されることとなった彼女はその後23年間の人生を隔離病棟で過ごすこととなった。
この二つの話。
片方は事実ではない都市伝説。
そして片方は実話。
エイズメアリーは最初から自分が保菌者だとわかっていて他人に感染させた。
一方のチフスメアリーは・・・
最初は感染者ではないと信じ切っていた。
つまりは当初は公衆衛生と人権の問題だったのだ。
でも・・・
彼女もいつのころからかは感染に気付いていただろうと思う。
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アメリカ・ニューヨークのとあるホテル。
出張でやってきたその男はホテルのバーのカウンターで一人ブランデーを飲みながら一日の疲れをいやしていた。
するとそこへやってきた美しい女性。
その女性もどうやら一人らしく、カウンターの男の隣に座った。
男は思い切ってその女性に話しかけてみた。
女性の名はメアリー。
酔いも手伝ってか二人が意気投合するにはそれほど時間はかからなかった。
二人の楽しい時間は過ぎて行き、もっと二人だけの空間に移動したいと思った男はメアリーを自分の宿泊している部屋へ誘う。
だまってうなずいたメアリーは一緒に男の部屋へとついていった。
ここから先はm9っ`・ω・´)シャキーン
カットする。
(●´ω`●)ゞ
激しく愛し合った二人。男と女の熱く甘いときは過ぎていき男はやがて深い眠りへと・・・
翌朝。男が眼を覚ましてみると・・・
メアリーの姿が見当たらない。
男はとりあえずバスルームへと行ってみた。
すると・・・
( ゚ ▽ ゚ ;)
そこの鏡に赤いルージュで文字が書かれていた。
Welcome to the world of AIDS(エイズの世界へようこそ!)
Σ(・ω・ノ)ノ!
・・・
「エイズ・メアリー」といわれたこの話だが・・・
・・・
実話ではない。
1990年代にアメリカで流行した都市伝説だ。
(ノ´▽`)ノ
しかしm9っ`・ω・´)シャキーン
この話のもとになったともいわれる実話が存在する。
メアリー・マローン。
彼女はニューヨークで家政婦として働いていたアイルランド系移民。
20世紀初頭、ニューヨークではチフスが小規模ながらも散発的に流行していた。
そしてメアリーが働いていた家の住人もチフスを患う。
メアリーの決死の看護にも関わらず病状は重くなるばかりだった。
その後彼女は働き先を何度かかえることとなる。
頻繁に流行するチフスに悩まされた金持ちに調査を依頼されていた衛生士の地道な調査であることが判明する。
それは・・・
メアリーが雇われていた家の住人のほとんどが彼女が来てからチフスを発症しているということ。
すぐさまメアリーは調べられた。
結果。
彼女は世界で初めて臨床報告されることとなるチフス菌の健康保菌者(チフス菌に感染しているが発病しない状態)だったのだ。
メアリーはすぐに隔離病棟に移されることとなる。
のちに・・・「チフス・メアリー」と呼ばれた女性、メアリー・マローン。
しかし彼女は自分が感染者だとは信じなかった。
理由としてのひとつは当時、感染しているのに発病しない健康保菌者の存在が一般的な常識ではなかったこと。
そして彼女が感染を信じなかった最大の理由は・・・
アイルランド系移民に対する差別であった。
この当時アイルランド系の移民は黒人差別よりも激しい迫害を受けていた。
そのことから彼女は自分に対する「隔離」という仕打ちは差別だと考えたのだ。
彼女の訴えは人権問題へと発展していった。
しかし・・・彼女が感染者であることは検出される菌でまぎれもない事実であることを衛生局は把握していたのも事実だ。
やがて隔離から3年の時を経て彼女は「居場所を定期的に報告すること」と「食品を扱う仕事に従事しないこと」を条件に隔離から解放される。
釈放後、しばらくは連絡をしていた彼女。
しかし・・・
やがて連絡が途絶える。
そして釈放から5年。
再びチフスの感染源として発見されたとき、彼女は・・・
偽名を使っていた。
しかも産婦人科医であろうことか調理人として働いていたのだ。
この間の感染者25名。死者2名。
再び隔離されることとなった彼女はその後23年間の人生を隔離病棟で過ごすこととなった。
この二つの話。
片方は事実ではない都市伝説。
そして片方は実話。
エイズメアリーは最初から自分が保菌者だとわかっていて他人に感染させた。
一方のチフスメアリーは・・・
最初は感染者ではないと信じ切っていた。
つまりは当初は公衆衛生と人権の問題だったのだ。
でも・・・
彼女もいつのころからかは感染に気付いていただろうと思う。
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