「サプリメントは効果が怪しい(効かない)」という意見の多くは、
薬とサプリメントの役割の混同によるところが大きいのではないでしょうか。

●「不足すると良くないビタミンやミネラルのような栄養素を『補う』役割
●健康を維持・増進する役割。

この2つが、サプリメントが持つ大きな役割です。

多くのサプリメントは、1~3か月ほどの時間をかけて
徐々に体調に変化が現れるといいます。

その形状から、感覚的に誤解する人もいますが、
『サプリメント=弱い薬』ではないのです

食品衛生法の分類でも、あくまでも「食品」であり、
薬と違って病気の治療を目的には使えません。


サプリメントには代替できない食べ物の効果

たとえば、トマトを例にとってみます。

トマトの栄養素を摂ること=トマトを食べること ではありませんよね。

トマトのリコピンを入れたサプリメントは作れても、
トマトそのものをサプリメントにする技術は現時点では確立されていないのです。

従って、サプリメントは食べ物そのものに取って代わるものではないということです。

食事摂取基準や栄養成分表示などで目にする栄養素は「存在が確認され、
抽出に成功した成分の一つ」であって、食べ物に含まれる全ての栄養素の
正体が分かっているわけではないのです。

野菜や果物そのものを摂取することが大切であって、
「野菜などに含まれる栄養素を抽出して摂取することは
その代替にはならない」ということです。

不足している栄養素をサプリメントなどで補うことで、
症状が緩和したり改善することはあります。 

しかし、あくまでもサプリメントは「補助食品である」という点を
忘れないことが大事だと思います。 

次回は「正しいサプリの活用法」