前回の続きです。

 

4. 炭酸マグネシウム

炭酸マグネシウムは、比較的多くの方にお勧めできる形態です。
この炭酸マグネシウムは胃の中で塩化マグネシウムに変わるため、
粉末状のサプリメント摂取時に胃を鎮める制酸効果が期待できます。

そのため、好まれる炭酸マグネシウムの摂取方法は、
粉末タイプのものを少量の水と混ぜ、サプリメントとして飲むことです。

また、炭酸マグネシウムにクエン酸を加えて水に混ぜると、
クエン酸マグネシウムになります。

粉末タイプの炭酸マグネシウムに
クエン酸がよく含まれているのはそのためです。

炭酸マグネシウムとクエン酸の混合物に水を加えると、この化学反応として発泡し、
数分で炭酸マグネシウムからクエン酸マグネシウムに変わります。

胃を落ち着かせたい場合は、
発泡しているうちに飲むと良いでしょう。

一方、吸収の良いクエン酸マグネシウムをしっかり摂取したい場合は、
泡がおさまってから飲むことをお勧めします。

全体的に、発泡の清涼感が楽しめ、胃を落ち着かせる効果がある
炭酸マグネシウムとクエン酸の組み合わせは、
好まれるマグネシウム形態の一つです。

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最後に、マグネシウムサプリメントを購入する際は、
添加物や充填物が含まれていないかどうかを確認した上で、
自分に合ったものを選ぶことが大切です。

粉末タイプのサプリメントの中には、ステビア、キシリトール、スクラロース、
ラカンカ(羅漢果)などの甘味料が使用されている製品があります。

砂糖不使用の、ステビアやラカンカといった天然甘味料使用の製品が選ばれることが
多いのですが、好みは人それぞれですし、
目指したい健康目標によっても変わってくるでしょう。

クエン酸マグネシウム、グリシン酸マグネシウム、炭酸マグネシウムの他、さまざまな形態のマグネシウムの中に自分にぴったりの製品があるはずです。

今回ご紹介したそれぞれの特徴を参考に、お気に入りのマグネシウムサプリメントを
見つけてみてはいかがでしょうか。


注意と警告:

重篤な心臓病や腎臓疾患が発生している場合は、
マグネシウム補給の前に医師に相談してください。

潜在的な副作用:

通常マグネシウムは非常に良好に許容されます。
 特に硫酸マグネシウム(エプソムソルト)、硝酸塩、
塩化物マグネシウムの補給により、便のゆるみを引き起こすことがあります。

薬物の相互作用:

マグネシウムの状態に悪影響を与えると思われる多くの薬物が存在し、
最も顕著なものには多くの利尿薬、インスリン、ジギタリスがあります。

食物の相互作用:

マグネシウムとカルシウム、カリウム、その他のミネラルとの間には
広範な相互作用があります。
他のミネラルを高用量で摂取するとマグネシウムの摂取量が減少し、逆も同様です。

高カルシウムの摂取やビタミンDで強化された乳製品の高摂取は、
マグネシウム吸収の低下をもたらします。
ビタミンB6は多くの酵素系でマグネシウムと共に作用します。

標準的な用量:

通常の推奨されるマグネシウムの摂取量は推奨摂取量 (RDA)と同量であり、
成人男性は350mg /日、成人女性は280mg /日である。 

多くの栄養専門家はマグネシウムの理想的な摂取量は体重(6 mg /体重1kg)に
基づくべきであると主張しています。

50kgの体重の推奨摂取量は300 mg、68kgの場合は420 mg、
90kgの場合は540 mgとなります。

※以下は注意事項です

過剰摂取:
通常過剰摂取は下痢を引き起こします。
過剰摂取の場合は次のことを行ってください。
過剰摂取をした人が意識不明の状態であったり痙攣を起こしている場合は
すぐに救急車を呼んでください。
病院には容器を持参してください。
過剰摂取をした人の意識がある場合は、地域の毒性コントロールセンターもしくは
医療機関に連絡してください。
毒性コントロールセンターはトコンシロップ(処方箋なしで薬局で購入可能)を使用して
嘔吐をするよう指示することがあります。
そのような指示がない場合は嘔吐を意図して引き起こさないでください。


※この記事の著者は、iHerbの首席科学顧問であるマイケル・マレー博士です。
博士は、30余年の経験を持つ栄養学、栄養補助食品、自然食品の専門的権威であり、
著書も多数出版しています。
その数は30作を超え、代表作として、全世界で10万人以上の医療専門家に読まれ、
第5版を重ねるベストセラーEncyclopedia of Natural Medicine(自然療法百科事典)
などがあります。
マレー博士についての詳細は、DoctorMurray.comまたは博士のiHerbページをご覧下さい。



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