日本ではあまり知られていないマグネシウムの効力。

海外(アメリカ)では、形態によって使い分けをして
その価値を十分に役立てているようです。

日本では何故マグネシウムが、糖尿病をはじめとする
多くの疾患の治療に使われないか…

そこには、インシュリンをはじめとする
医療利権が大きく関わっているようです。

その話は別の機会にするとして…

以下に海外の使用例を挙げてみました。
日本の実情とは若干異なりますが、
知識として参考になると思います。

(世界的物理学者:
保江邦夫先生のマグネシウムのお話も一緒に参考にされてください)


こちらから↓

 


【マグネシウムの4つの形態】


1. グリシン酸マグネシウム

まずは、一押し。
マグネシウム形態であるグリシン酸マグネシウムからご紹介しましょう。
これは、その名の通り、マグネシウムとアミノ酸であるグリシンが結合したものですが、
グリシン酸塩は吸収が良く、消化器系に負担をかけにくいと言われています。

通常、グリシン酸マグネシウムはカプセル状で販売されていますが、
マグネシウムは体積が大きいサプリメントであるため、
できれば粉末タイプをお勧めします。

体積が大きいということは、有効量を摂取するには、
他のサプリメントよりも多くの錠剤を飲まなければならない
ということになります。

そのため、マグネシウム錠剤をいくつも飲む代わりに、
少量の粉末を水に混ぜて飲む方が簡単で便利と言えます。

マグネシウムは消化管中で便に水分を吸収させて柔らかくする性質があるため、
水を多めに加えることも効果的です。

グリシン酸マグネシウムならではの特徴は、
神経系の健康に影響を与えることです。

研究によると、150〜300mgのグリシン酸マグネシウム
(またはタウリン酸マグネシウムとの混合)を1日数回摂取することで、
うつ病、不安、記憶障害などの症例に顕著な改善が見られました。
ただし、その作用機序はまだ解明されていません。

一つの仮説は、マグネシウムが不足すると
メンタルヘルスの問題に悩まされる可能性が高まるのではないかというものです。

とはいえ、マグネシウムの血液検査でそういった結果は出ていません。

研究では、血液検査でマグネシウム欠乏が判明する前に、
症状を感じ始める可能性があると示唆されています。

総合的に見て、夜安らげるマグネシウムをお探しの方や、全体的な気分サポートとしてマグネシウムを使用する方にはグリシン酸マグネシウムが良いでしょう。

その上、グリシン酸マグネシウムには抗炎症作用も期待できるようです。

 

2. クエン酸マグネシウム

2番目にお勧めしたいのは、手頃な価格で吸収が良いクエン酸マグネシウムです。

このタイプは便を柔らかくする働きがあるため、
たまに便秘になるという方にとって最適ではないでしょうか。

このクエン酸マグネシウムも、通常は粉末タイプの製品を使用し、
たっぷりの水と一緒に摂ることでスムーズなお通じを促しやすくなります。

クエン酸マグネシウムには心を落ち着かせる効果が期待できますが、
グリシン酸マグネシウムほどではありません。

それでも、リラックス作用を謳うクエン酸マグネシウムの製品の広告を
目にすることがあるかもしれません。

クエン酸マグネシウムの特色として、片頭痛予防に関する研究が行われていますが、
特定の片頭痛を予防したり、症状を軽減するには、
かなりの高用量(約600mg)が必要であることがわかっています。

このことからも、クエン酸マグネシウムのように重要なサプリメントを取り入れる際は、
事前にかかりつけ医に相談することが大切です。

それは、このように高用量のマグネシウムを摂取すると、
どうしても消化器系に負担がかかりやすくなるためです。

また、マグネシウムを摂りすぎるとカルシウムのバランスが崩れる可能性があることにも
注意が必要です。

そのため、マグネシウムのサプリメントには、バランスを保つために
少量のカルシウムが加えられている製品があり、
マグネシウムの摂取量が多めの方に最適な形態と言えるでしょう。

最後に、クエン酸マグネシウムが月経前症候群の症状管理を目的に研究されていることも
特筆しておきます。

少数の研究ではありますが、クエン酸マグネシウムを摂取すると、月経前症候群の症状が若干軽減されたと報告されています。

女性のマグネシウムとカルシウムの濃度は
月経周期を通して変動します。

月経前の段階でマグネシウム濃度が不足したり、最低値に下がることもあるため、
マグネシウムの摂取量を増やすことで症状が軽減されると考えられています。

 

3. 酸化マグネシウム

酸化マグネシウムは、クエン酸マグネシウムやグリシン酸マグネシウムよりも
吸収が悪いという研究結果があるため、あまり使用しません。

最も安価なマグネシウム形態だけに、多くのアメリカのスーパーなどでよく目にする
酸化マグネシウムは、通常錠剤で販売されています。

酸化マグネシウムはバイオアベイラビリティ(吸収率)が低いため、
他のマグネシウムよりも有効量を増やす必要があると思われます。

つまり、摂取量をかなり増やさないと効果が得られないため、
消化器系の副作用が出る可能性が高くなるということです。

4. 炭酸マグネシウム→明日へ続く

 

注意と警告:
重篤な心臓病や腎臓疾患が発生している場合は、
マグネシウム補給の前に医師に相談してください。

 

※この記事の著者は、iHerbの首席科学顧問であるマイケル・マレー博士です。
博士は、30余年の経験を持つ栄養学、栄養補助食品、自然食品の専門的権威であり、
著書も多数出版しています。
その数は30作を超え、代表作として、全世界で10万人以上の医療専門家に読まれ、
第5版を重ねるベストセラーEncyclopedia of Natural Medicine(自然療法百科事典)
などがあります。
マレー博士についての詳細は、DoctorMurray.com へ

 

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