2月25日(月)以来の更新です。ほぼ一週間ぶりの更新ですが、特に見通しに変更なし。この一週間で発表された米経済指標などの材料は、住宅・雇用・インフレ・景気・信用収縮など多くありましたが、米経済への懸念を高めるものばかりでした。唯一好材料となっていたのは、モノライン関連のニュースでしたが、モノラインに市場の意識が集中しすぎていた感じ。前回更新の時にも書きましたが、モノラインが救済されただけでは米経済が好転する訳がない。


信用収縮の影響は確実に広がっています。横に広がっているだけではなく、かなり根深い問題であると思われる。モノラインの次に来ると思われるCDS懸念に対する動きが急激に出てきている。大きなきっかけはFRBバーナンキ議長の発言でしょう。米景気のさらなる減速を示唆し、インフレ懸念を認めながら追加利下げの可能性に言及した。さらに、米の中小金融機関に破綻する所が出てくるとまで言ってしまった。CDSに対する懸念がくすぶっている中で破綻の話は禁句でしょう。バーナンキ発言後も、米経済指標は下ブレて金曜日の米株は急落。ドルも急落。ドル円レートは1ドル103円台後半で先週の取引を終えている。他通貨に対してどうであれ、米ドルに対しての円高は、現状ではまだ日本株に対して悪影響が大きい。


日経平均は、薄商いの中先物主導で上値を試し14000円台回復という所まで行きましたが、ムード的にはリバウンド終了。個人的には12000円割れまで想定継続だったので、先週の終値13603円からはまだまだ様子見。今回のリバウンドに乗れなかった事もあって、正直言って「やっとリバウンドが終わる」という感じ(まだ分かりませんが)。


今週は、まずは為替に注目。円高が止まらなければ、またしても米株以上に日経平均が下がるというパターンになる可能性が高い。米では、ISM景気指数や雇用統計、バーナンキ議長の発言に注目が集まる。結果次第では、米株は2月の揉み合いから底が抜ける展開。そうなれば日経平均も1月の安値を意識する展開。


個別に物色されるとすれば、タイミング的にはそろそろ配当取りを意識した動きか。最近多い、自社株買いを好感した個別の動きも継続するかもしれません。


個人的には厳しい見方継続。基本的には12000円割れまで様子見。