昨晩のNYダウは298ドルの大幅上昇で取引終了でしたが、その前に300ドル以上下げる場面もあり乱高下。大引けにかけて急激なショートカバーの動きで急反発でした。モノラインへの支援策がまとまりつつある、といううわさがきっかけになったようです。今のところは、具体的には何も出てきていません。一時1ドル104円台まで円高が進んでいましたが、米株急反発で急速に106円台まで戻した。
日経平均は、シカゴの先物が13095円と高く返って来た事を素直に好感。しかし、そこから上値を追うにも、再び売り込むにも材料不足で一日を通して13000円から13100円辺りで推移。263円高い13092円で今日の取引終了。
個別に見ると、主力株を中心に、鉄鋼、総合商社、建設機械、銀行、不動産など幅広く5日線を回復している銘柄が目立ち、目先リバウンド局面に入った可能性がある。しかし、いつまで続くかは米株次第。為替と株と債権が連動して乱高下の状態で方向感が定まっていない。
個人的に気になるのは、FRBが株式市場の暴落に対応するように慌てて緊急大幅利下げをしてしまった事。市場はまだ利下げが十分だとは見ていない。月末のFOMCでもさらなる利下げを期待している。FOMCに向けてこのまますんなり米株が回復するだろうか?今回の利下げで市場は、株価が下がればFRBは利下げで対応するという事を学習してしまった可能性がある。
中国銀行がサブプラ絡みの巨額損失で、赤字の可能性もある、というニュースは中国銀行が否定するコメントを昨日出してたんですね。どこまで信用していいのか分かりませんが、一応このネタは落ち着いたようです。
もう一つ中国関連のニュース。財務省が今朝発表した2007年の貿易統計速報によると、対中国の輸出額が対米国輸出額を戦後初めて上回ったそうです。対中輸出額は17兆4137億円、対米輸出は5000億程度下の16兆9049億円。