昨晩の米株市場は休場でしたが、昨日のアジア株の大幅下落に続き、欧州株も軒並み大幅安となり、米株指数の先物も大幅安という事で、シカゴの先物は12650円と大幅安で返って来ていました。


日経平均は、13000円の大台を割れた事もあり、国内長期資金の打診買いが観測され反発を試みる場面もありましたが、結局752円安い12573円で取引終了。大幅続落。中国やインドを筆頭にアジア株が昨日に続き軒並み大幅安となっていた事や、今晩、週明けの米株市場への懸念から打診買い以上の買いは入りにくい状況でした。先物の値動きからNYダウは500ドル近い下げからスタートすると見られている。


日銀が金融政策の現状維持を決定した事を受けて、渡辺金融担当相が「日銀だけがメーンシナリオを維持して利上げの機会をうかがう方向だと、欧米がそういう方向に行っていないのとかけ離れてしまう」と発言してますが、ECBはインフレ警戒で利上げは議論になっても、利下げは議論にならないという状況で、認識が間違っている。ECB利下げの可能性がないとは言いませんが、ちょっとがっかりな発言。日本の政治家は「注視する」ばかりで、何も行動に移す気配がない(本当に注視してるのか?)。「米の問題だから見守る」って言ってますが、外需優遇・内需切捨てのツケが大きくまわって来ている事を認識してもらわないと困りますね。


日本の政治家が何もする気がない以上、米株の下げ止まりを見るまで、日経平均は底なしでしょう。今年の安値の想定12000円は下方修正する必要がありそうですが、具体的に下値のメドを言える状況ではない。


今晩の米株は、大幅な緊急利下げなどのサプライズが無ければ大幅に下げる見通し。いずれにせよ世界の同時株安の連鎖が止まるまでは様子見。