昨晩のNYダウは前日終値を挟んでもみ合っていましたが、終盤に入って突然急落。238ドル安い12589ドルで取引終了。AT&TのCEOが、「米経済減速を受けて、個人サービス部門が低迷している」と発言した事に、個人消費に対する懸念から大きく反応したようです。カントリーワイドが、破算申請を検討しているといううわさも相場の重しとなったようですが、同社はこのうわさを否定しています。ナスダックはNYダウ以上の下げ。
日経平均は、米株の大幅下落を受けて安く始まり、今日の安値は、昨日に続き場中の安値更新の14271円。ほぼ寄り底の展開で大引けにかけて右肩上がりの展開になり、なんと70円高い14599円で取引終了。小幅ですが続伸となりました。国内年金やオイルマネーの流入も観測されていたようですが、日経平均に底打ち感が乏しく、ここからリバウンドしても上昇余地はあまり望めない。週末のオプションSQを考えると、昨日と今日の底堅さを鵜呑みにする事には高いリスクがある。
個別に見ると、大きく反発してもリバウンドの範囲という銘柄が目立つ中、住金(5405)の強さが目立つ。出来高を伴って、昨年末のクリスマス辺りの高値を抜きました。鉄鋼以外では、液晶テレビ関連に注目。オリンピックを控え、中国向けが好調なようで、短期的には物色の対象になるかもしれません。
市場全体にある下落リスクを考えれば、あえて買いに入る場面ではないと判断してます。