まずは、先週金曜日の日経平均。前日終値を挟んで先物主導で上下に振れる展開。22円安い15514円で取引終了。日経平均終値は小幅安でしたが、個別には、不動産、銀行、鉄鋼、卸売りなど大きく下げている所も目立ち、明るいムードはない。
先週金曜日のNYダウは、178ドル安。13339ドルで取引終了。前日の米11月生産者物価指数に続き、米11月消費者物価指数が予想を上回る高い伸びとなった事で、FRBが今後必要な利下げを行えないという懸念が浮上している事が背景。インフレ懸念が膨らめば、一方でリセッション懸念があっても、利下げという選択が難しく、FRBには厳しい状況が続く。原油高がインフレ圧力を高めているという側面が大きく、今後も原油先物に注目。これまでの所、下がりそうでなかなか下がらないですね。
米利下げ期待後退でドル円は円安方向の動き。113円台前半まで円安が進んでいます。これでもまだ、企業の想定より円高な水準。総合商社などに、未だに利益確定の売りが観測されている事や、米経済に懸念が広がっている事を考えれば、単純に強気にはなれない。そもそもドル高の動きがこのまま継続するかどうかが不透明。
日経平均は、今週も米株次第の展開を予想。米では、ゴールドマン・サックスなど大手金融の決算発表が今週も続きます。その他は、米住宅関連の指標など一応注目ですが、年内は好材料出尽くしの可能性も高く、ここから誰が買いに入るのか?という感じ。多少の乱高下があっても振り回されずに、下で待つのが正解だと思われます。
デイトレで参戦なら、外需に注目。