先週金曜日の米株は、高安まちまちでほぼ変わらず。注目の雇用統計は、市場予想を小幅に上回り、50bpの利下げ期待は大きく後退。11日のFOMCでは、現状織り込み済みの25bpの利下げになるというのが市場の見方としてほぼ固まった。サブプライムローンの借り手の救済策も、対象はかなり限られそうで、住宅価格の下落や差し押さえ件数の拡大など、住宅市場の悪化を食い止める事は無理だと思われる。
先週ECBは金利を据え置きましたが、利下げは議論にならず、一部利上げを支持する動きがあった事が明らかになっています。インフレが引き続き警戒されている模様。
米国経済は、住宅と金融以外はまだ底堅さを見せています。今週11日のFOMCで市場の予想通り25bpの利下げとなった場合でも、米株がどう反応するのかは不透明。25bpの利下げ以外の結果になった場合の日本株は、為替の反応も警戒されさらに不透明。NYダウは、長期的には下向きという視点に立てばチャート的にも、もう戻すところまで戻したという感じ。材料出尽くしで上値が重くなる可能性は高い。日経平均もそろそろリバウンドは限界というところまで戻している。
さらに今週は日経平均の先物・オプションSQが週末に控えている事もあり、日経平均は波乱要因が多い。リスクは大きいと思いますが、日経平均がさらに上値を試す展開を想定するなら、ここまで戻りが弱い外需株が狙い目。建設機械、工作機械、総合商社など、まだ戻り余地が大きそうな銘柄がゴロゴロしている。
今週は、あまり先入観を持たずに柔軟に判断して行きたい。週明けは、シカゴの先物が16010円と、先週末の日経平均とほぼ同じ水準で返って来ているため、為替と先物の動き次第か。デイトレで外需株に注目。