昨晩のNYダウは、57ドル安の13314ドルで取引終了。週内にも発表されるという、サブプライムローンの借り手救済策に対する不透明感が相場の重しとなったようです。金利の一時凍結が救済策の柱になるようですが、救済が必要な借り手をどう線引きするのか、また救済が必要な期間をどう設定するのかなど話は簡単ではない。特に簡単ではないのはクレジット市場。


サブプライムローンは証券化され、CDOなどに組み込まれて、世界中に分散されている状態。現状ですら、値が付かず実際いくらの価値があるか分からないような債権が大量にある。借り手ごとに個別に金利凍結などの救済策がとられる事になれば、クレジット市場の混乱はさらに深まる可能性がある。そもそも、金利を凍結しても問題を先延ばしにする事にしかならない可能性が高い。


今週にはなんらかの発表があるようなので、救済策の中身に注目ですね。内容によっては、訴訟が起きる事なども懸念されています。FOMCや雇用統計という大きな材料の前に波乱があるかも知れません。


日経平均は、シカゴの先物が15635円と前日終値付近で返って来た事もあって、寄り付き直後はプラス圏で推移する場面もありましたが、大引けにかけて先物主導で右肩下がりの展開。5日線を微妙に割れて148円安い15480円で取引終了。日経平均は一応5日線で底堅さを見せました。


個別には、先週金曜日に大きく上げた外需株の下げが昨日に続き目立つ。建設機械や総合商社には先週金曜日の大幅上昇を帳消にして5日線を割り込んでいる銘柄も目立ち、個人的には「早くもリバウンド終了」の可能性が高いと判断してます。コマツ(6301)が7%超売られるなど、外需株の売られ方を見ていると、リバウンドムードも終わりという感じ。様子見で次のチャンスをうかがう。