先週金曜日のNYダウは、バーナンキ議長の発言を受けての利下げ期待から、寄り付き直後150ドル以上上昇する場面もありましたが、引けにかけて上値の重い展開で、マイナス圏に落ち込む場面もありました。終値は59ドル高い13371ドル。一方ナスダックは、デルの業績見通しが嫌気されハイテク株が売られ小幅マイナス。


為替は、1ドル111円前半まで円安が進んで先週の取引終了。


今月から12月相場スタート。今月最大の山は11日のFOMCですね。ここに向けては利下げ期待の強弱に株価が左右される展開になりそう。という事で米の経済指標に注目が集まる。注目筆頭は7日金曜日の11月米雇用統計。前月よりも伸びが鈍化する事が予想されています。これが大きく上ブレるようだと、一気に利下げ期待が後退する可能性があります。下ブレすぎるのも問題ですね。5日のADP全米雇用統計にも注目。その他にも、ISM製造業景気指数やISM非製造業景気指数、チェーンストア売上高などいろいろ予定されています。


利下げ期待から米株が上昇するのと同時に、ドルが買われる動きになっています。この動きの支援材料の一つに、「ECBが当面金利を据え置くという見方」がある。6日のECBの金利発表とトリシェECB総裁の記者会見に注目。ECBの利上げの可能性が高まれば、ドル安要因になる。


日経平均は、今週も米株次第。11月のヘッジファンドの売り圧力がなくなった事は今年も上値を軽くしているようですが、現状では米株が下げれば、円高に動く可能性が高く、逆行高の可能性は低い。


また、先週金曜日の日経平均の強さは、ドレッシング買い期待という楽観的なムードが後押しした部分も大きいと思われ、反動も気になる所。


警戒材料も多いですが、日経平均も個別も好転している日足チャートと相談しながらこまめに売り買いするというスタンスが良さそう。ここまでの下落から上値に抵抗線がたくさんありますが、下げても5日線を割れなければ気にする必要はなく、打診買いライン。割れれば迷わず撤退。