今日の日経平均、シカゴ日経平均先物を受けて高く始まり、そのまま狭いレンジで推移。後場寄りの高値17786円から、大引けにかけて上値が重くなった。124円高い17677円で今日の取引終了。中国や米国の動向に警戒感がある中で、17500円を中心としたレンジから上に抜け出すだけの材料がない。


今は、個別現物主導の相場という事で、個別銘柄を見渡すと、派手な値動きが目立つ。11:00に決算発表されたいすゞ(7202)が後場急落。14:00に決算発表の石川島(7013)も発表と同時に急落。5月11日に決算発表したキーエンス(6861)が、ゴールドマンの投資判断引き下げによって急落など、急落銘柄が目立ち、明日の決算発表ピークを控え慎重ムードが強まった。住友鉱(5713)が3000円台に乗せ高値更新後、利益確定の売りに押されてマイナスに転じるなど、上値追いに慎重な銘柄も目立った。900円に向けて上昇の新日鉄(5401)は894円まで買われたが、14:00過ぎに868円と前日比マイナス圏まで一気に売られる酷い値動き。個別の値動きは神経質な印象でした。


トヨタ(7203)は、大引けにかけて上値が重くなったが、2%以上の上昇で反発の動き継続。


先週、決算発表を受けて大きく下げた銘柄、ワコム(6727)、カシオ(6952)、ディスコ(6146)に個人的に注目していましたが、そろって続落。ワコムは、信用買い残が積み上がっていた事もあり、今日も大幅に下げました。PERに割安感が出てくるまで下げるなら買って見たい銘柄。引き続き注目。


最近あまり新興市場については書いていませんが、キツイ下げが目立ちました。決算発表が下落トレンドからの脱出のきっかけになるかもしれない、という見方は捨てたほうが良さそう。期待しなくて正解だったようです。


中国株は今日も上昇しましたが、中国が中国株高抑制の為に有効な政策を打ち出して来るのは時間の問題のようです。海外資金はすでに流出に転じていて、ババ抜きは終盤に入っている。


今日のザラ場の値動きを見ていた感じでは、押し目買いのチャンスがありそうな雰囲気。明日に向けては、今晩のNYダウに注目。最高値更新なら、上昇基調継続と判断。