昨晩の米株は大幅上昇で同時株安前の水準に完全にもどしました。シカゴ日経平均先物も17855円と大幅上昇で返って来ましたが、今日の日経平均、終わってみれば100円安い17527円で今日の取引を終えています。寄り付きはさすがに高く始まりましたが、前場早い段階から先物に対して現物が弱いというムードがありました。後場は先物主導でマイナス圏に突入で下げ幅を広げる展開。個人的には、「今週の見通し」で書いた通り、米株上昇でも、日経平均が下落という展開は想定内。短期資金と先物主導の相場をあらためて確認。
問題は米株の急上昇っぷり。一応M&A関連のニュースと3月の小売売上高が小幅ながら予想を上回った事が好感されたという事になってますが、NYダウが100ドル以上上昇するほどの材料とは思えません。小売売上高の上昇もガソリン価格の上昇の影響が大きいとの事で、個人消費に対する悪影響から下げてもよさそうなもんです。住宅関連の指標が弱かった事も株式市場には無視されてます。一方米債権市場は、住宅関連の指標が弱かった事に反応して買われていて、小売売上高には反応なしで、ちょっとちぐはぐな感じです。米では今晩も重要指標の発表が控えています。昨晩の米株の急上昇を単純に考えると、決算発表に対する期待が強いのかな?と思いますが、もしそうだとしたら、控えめな決算見通しに対する警戒感が強い日本とは対象的ですね。
米株が今週どう動くのかは、見えにくいですが、日経平均に対する見通しは変更なしです。リスクが高い状態継続、米株が下げた時が怖い。米住宅市場の悪化は継続しているので、米株市場の関心が住宅に向いた時には下げるのでしょうが、それがいつになるのかが見えないという状況。どちらにしろ、日経平均は個別銘柄の弱さが足を引っ張っている状態なので、しばらくは米株の動きに一喜一憂してもしょうがないという感じです。下げた時の一憂はありかな。
明日は、ザラ場みれないので更新遅くなると思いますが、よろしくおねがいします。