昨晩の米株は、続伸。マクドナルドなどの強い決算見通しが好感されました。また3月の米卸売物価指数のコア指数が前月比横ばいとなった事がインフレ懸念を弱めた事も安心感を誘ったようです。一週間を通しては、途中FOMC議事録に反応して、下げる日もありましたが、好決算と強気な決算見通し、M&A関連のニュースが好感され、前週末比ではプラスで終えています。個人的には、米中古住宅価格の下落見通しが出た事を、危険信号として大きく受け止めています。住宅ローンの延滞率や債務不履行が増加傾向にあるという流れにも歯止めが掛かっていません。米株が、住宅市場問題をどういうタイミングでどのように織り込んで行くのかは、息の長い問題という事もあり予測が難しいです。


為替は、昨晩1ドル118円台前半まで円高が進んでいましたが、一気に119円台に戻してます。ドル円は最近あまり変化ないですが、今週はドルと円が安く、欧州通過が高いという動きが止まりませんでした、ユーロは161円台に乗せています。


日経平均は、昨日大きく下げて前週比マイナス。金曜はオプションSQでしたが、先月のSQに続いて、SQ値が高く付いた後、SQ値を下回る弱い動きでした。先物と短期資金主導の相場という印象。同時株安以降増加している信用買い残が上値を重くしているという傾向も見えます。信用買い残右肩上がりのトヨタ(7203)は三週続落。下がれば下がるほど信用買い残が増えるという感じで自滅という印象。昨日の大きな出来高を伴っての下落が、セリクラになったのかどうかは、週明けの注目材料。新日鉄(5401)は先週末比小幅プラスですが、方向感見えず引き続き注目。


来週は、米で経済指標の発表が多く控えていて、波乱含み。あまり影響ないという見方が多いですが、G7が為替にどう影響するのかにも注目。「今週の見通し」は明日の昼くらいまでに書く予定です。