まずは昨晩の米株、2月の米個人消費支出が予想を上回る強い数字でプラスで推移していた所に、「米国が中国の輸入紙製品に対し、割り増し関税である相殺関税を適用する」という方針が発表され大きくマイナスに振れる場面もありましたが、終わってみれば横ばい。あいかわらず不安定である事を確認。米中の通商摩擦や、保護主義によって世界経済の伸びに対する圧迫要因になるとの懸念がマイナス要因になりました。
最近、原油先物が上昇傾向ですが、イラン情勢の緊迫化も大きな懸念材料。米もイランも引かない構えで、突然米の先制攻撃から開戦という可能性も有り。そうでなくても解決の糸口が見えない以上、原油価格がこの先も上昇していく可能性は高い。住宅問題もそうですが、それ以上に米の個人消費には直撃のマイナス材料。開戦はまずいでしょう。朝起きたら、米ドル急落、米株暴落という可能性は無くはない。
そして、サブプライムローンで最近話題の住宅市場に対する懸念。早いとこ底を打たなければ、いずれ個人消費にも影響してくる事は避けられないと考えるのが妥当。現状、強い個人消費が米株を支えているという感じですが、それがまたやっかい。インフレ懸念が落ち着かず、金利を下げたくても下げられない状況。
日経平均は完全に米株にらみで、海外投資家の動き待ち。方向感の無いところで、「材料株で短期の値幅取りというのが精一杯」という事を確認した一週間。
やるならデイトレかなという感じですが、明日も一応書きます。「今週の見通し」は明日の昼くらいまでに書く予定。