まずは昨晩の米株、注目されていたバーナンキFRB議長の証言から、米株は続落。インフレへの警戒感を強調する内容から、早期利下げ期待が後退。米経済の先行き不透明感が増しているという発言もマイナスに働きました。2月の耐久財受注額が予想を下回った事も下げを主導。まだ経済指標を見ながらという感じが続きそうで、目先の米株がどう推移して行くのか、さっぱり見えません。
日経平均は、米株の下落と、寄り付き前の外国証券経由の注文状況が売り越しだった事から、前場は寄り付きから安く始まり、売られる展開。前場の安値は17036円で、雲から下に出てしまう場面もありましたが、そこから反発。後場は円安の動きや、海外市場株の上昇を受け先物主導で一気にプラス圏に戻すという荒っぽい動き。プラス圏まで戻した後は揉み合いとなり、9円高い17263円で今日の取引を終えています。またしても、雲に救われた感じ。
先週一週間の株式主体別売買動向が出ました。外国人が4週ぶりに大幅買い越し。個人は売り越しに転じています。外国人の買い越しの背景には、米株が堅調だった事がありそうですが、今週は、再び経済の先行き不透明感から下げています。今週はどうなんでしょう?気になります。
全体の方向感が定まらない中、今週は個別に材料のある所には買いが入っています。今日も、新日鉄(5401)は2%近く下げていますが、材料のあった住金(5405)は3%以上上昇と個別物色感が強いです。今週はザラ場の動きが大きく、材料のある所に買いが集まるという感じで、デイテレがやりやすそうな日が多いですね。
明日はザラ場見れないので、更新遅くなると思いますがよろしくおねがいします。目先は米株が本格的に崩れて行く可能性を見極めたい場面。インフレ懸念が後退しない限り、米の早期利下げの可能性はかなり低いと思いますので、極端な円高の動きはあまり心配していませんが、思惑で大きく動きやすい地合なので短期的には分かりませんね。