毎年楽しみに迎えてくださる皆様には、大変申し訳ございません。
感染防止の観点から、東京から遠方へ向かう催事イベントなどは行うことができません。
丸井今井札幌、函館の催事はすべて中止となりました。
私どもも残念で残念で、どうにもなりませんが…
この事態が終息に向かった折には、再びよい仕事を皆様にお見せできるよう
今はこちらでの難題に向かい、頑張らせていただきます。
催事イベントがすべて中止になったことで、組紐職人は商品を披露する場が奪われております。
が、
しんさんの刀の下緒 重打作りは止まっておりません
作業場では今日もディスタンスを保ちながら、色と向かい合い試作作りに励む
重打が、あーでもないこーでもない
なにやら重打をごにょごにょ語っておりますが、なんせ遠くて聞こえません。
そう、 とっても距離がある。
ディスタンス
いまは誰も近づけない。
でも大丈夫
職人というのはそもそも孤独なのでございます
しんさんには今、作りたい色があるそうで
それは盛夏の太陽の輝きを表したと言われる高貴な色
黄櫨染(こうろぜん)
『古い時代の黄櫨染はもっと黄色いのをいうの。』
そもそも絹糸は、光の当たり加減により色の見え方がだいぶ異なりまして
室内の蛍光灯のもと 屋外自然光での映り方では、ちがう発色を放ちます。
黄櫨染
焼き付くような熱量もあり
すっと深く澄んだ輝く黄色
しんさんの目指している色味、わかるような気がしてまいりました。
まだ理想の色に近づけていないようですが
『組紐は、組む前の準備の工程がもっとも楽しいの。』
しんさんはそう言います。
一部商品はネットショップからご購入いただけます。