先日の子龍限定年越し単独公演にて。





公演中に於ての件で此方側の想いを伝えさせて頂きました。


本来ならば今後の開演前の影アナと匣(ライブハウス)で直接伝えて行くつもりでしたが。


現時点でかなりの混乱を招いたメィルが数多く寄せられて居るので、改めて此の場でも記載させて頂きます。


どうぞ御付き合い下さいませ。






僕等は非常に巡業本数の多いバンドなので、公演を終えると各地で参戦した者達からの感想や意見も多く届きます。


特に以前にも増して目に付くのが、




「元から居た場所へ戻ろう」と云う、此方の話。




実の処で、己龍としての最も大きな問題でも在りました。


決められた事を守ろうとする、お前達の姿勢が非常に有難くも嬉しい限りです。


ひとつひとつの公演を創り上げて行く上で、其の想いに応えてもらう事。


何より大切な事でも在り、会場全体の一体感を生み出す上で必要不可欠と云えましょう。


元はお前達を想うが故に何年か前に己龍内で定めた掟では御座いますが。


最終的な決断へと至る切っ掛けと成ったのが、参戦した者達からのメィルや手紙等で。




悪質な割り込み者の話は、今は置いておこう。




来場する者達も十人十色に様々な想いや考えを抱き、持ち合わせて居ます。


純粋に楽しもう、守ろうとしている者に対して、上記の事柄が時に如何しても叶わない場合も有るんです。


戻りたくとも、流れに流され戻れず…。


此の縛りに依って、結果的に自分達の首を締めて居る現状でした。




特に参戦歴の有る者、大人しく聞いて居たのなら判るとは思うが。


四十七都道府県単独巡業『愛怨忌焔』の開演前の影アナでも散々伝えて参りました。



「思い遣りを持ち、接しましょう」と。


何故にそんな言い回しで毎度云って来たと思う?




常識の範囲内での注意の度を越えた、心無い罵声を浴びせる輩共も居るんです。


あくまでも自分の定めた立ち位置を死守するが為に強引な手段へと出る奴も。




よかれと思い、定めた事が悪循環を生み出してはそんな事態を招いて仕舞った事。


最近、特に此の手の話が非常に多くてね。


確り守ろうと参戦へ至った挙句に此の様な思いをした者達に対しては、心より申し訳なく思う。


本当にすまなかった。




皆が皆、開場からの入場で自分の付いた場所へと公演中戻る事ばかりを考えて居たら、


公演自体を本当の意味では楽しめないと思いました。


其れはお前達だけに限らず、俺達も一緒だから。






そして、もうひとつ。






兼ねてからの個人的な悩みにも繋がって居りまして。


主に公演中に巻き起こすモッシュ等。


匣にて行う公演ならではの、グッチャグチャなノリを如何にかして出せないものかと。


日々試行錯誤して参りました。


最近の披露曲で全体を掻き乱す様なノリとして居るのも、其の為で。


只、幾ら僕等が何れ程に藻掻きに足掻いたとて、




「元から居た場所へ戻る」




結果的に、此の掟が公演中のノリを殺して終うんだよね。


彼のスペースインベーダーを彷彿とさせる、左右への横移動に前後への縦移動と為って了うのです。


そんな曲を披露して居る際は、矢張り訳分かんねえ程にめちゃぐちゃのぬちゃむちゃに入り乱れて欲しい。


暴れる時は居合わせる皆とで無礼講にも縦横無尽に暴れ狂い舞わって欲しいのです。


指定席では確実に巻き起こせないノリだもんで僕が匣での公演に拘る理由は此処に在ります。


会場にて来場する一人一人、全員が。


分け隔てなく純粋に公演を楽しんで欲しいと云う、考えからの本音です。


自分の元の位置に戻れない場合も当然起こりうるもんで、其の場合は確りと謝る気持ちが大事です。


状況にも依るとは思うが、其の際は単に責め立てるのでは無く、どうか互いが不快なしこりを残さぬ様、接して下さい。


悪意を持って行う者と、そうでない者の違いは見て接すればきっと判る筈だからさ。






但し、






お前達が誰より何より最も気にする、悪質無法な割り込み者について。


此方は決して助長する訳でも無く、容認する訳では御座いませんのであしからず。


相応の処置と今後は会場にて。


お前達にも協力を願う場面が節々に出て来ると思います。


今の内は未だ戸惑いや賛否両論に意見の別れる事も自負しては居りますが。


展開して行く上で共に考えて行く姿勢で参りますので、どうぞ宜しくお願いします。




皆が皆、其の意識で臨んで呉れたらば、きっと今よりも更に良いモノと成る筈だから。


此れ迄も確り守って、俺達同等に良い公演を創って行こうと云う気持ちを持つ者が多く居るもんできっと乗り越えて行けると思う。


何れ此の決断がより良い方向へと結び付いて行く事を信じ、今後も訴え続けて行く次第です。


有難う御座いました。