飼い犬のためには　人殺○や世間を敵に回すのを厭わないてのは

ジョン・ウィックの専売特許だと思っていたけど……　やれる人はやれるのかもしれない

松岡圭祐さんの　【瑕疵借り】

「―――瑕疵物件で面倒なのは、事件それ自体でなく、興味本位による流言の拡散です。殺された住人が、動物を勝手に連れ帰る異常者だったとわかれば、世間の話題に火が付きます。不動産価値は下落の一途を辿ります」

事故物件に住む、他人の都合のためだけに、どこかに移り住む。意思など持たない。藤崎は口も聞かない洗浄剤だった。長く住めば住むほど部屋の浄化が進んでいく。それだけの役割でしかない。代わりはいくらでもいる。

瑕疵借り。無職同然のヒキコモリのくせに、いちおう事故物件の再生に役立つ。つまらない自尊心を満たす仕事。それでも何もしないよりはましだった。生きているうちに人の世に尽くす。やがてそんな世にいられなくなる日が来る。そうわかっていても働き続ける。いずれ命は失われる。人は皆退去の時を迎えるまでの賃借人でしかない。

瑕疵から家を回復させる　だけどじゃなくどんな瑕疵であってとしても

調べ尽くして事実を明らかにするてのは　大切だしそれ以外には方法もないのかもしれない

省みれば今まで　ずっとそんな基本的なことをしてこなかった

瑕疵があれば避けるか耐えるしかなかった　時間だけが風化させて癒すと思い込んでいた

人間の心や身体・会社や組織のカネ回りについては　いらんことまで口を出し注射まで打ってくるのに

今の世の中ほぼ全部が間違えてる　それなのに優秀さや特権意識を勝ち誇れるてのは……どうやってるんだろう？

自分がずっと寝食ともに過ごしている家ですら　どんな素材やら構造なのかすら知らなかった

知らなくても問題なく生活はできた　でもこれからは知っておかなきゃいけないのかもしれない

ただこんなにも知識や経験が必要になってくると　もっと単純明快に・テントみたいな住処まで戻す必要もでてくるのかも

あるいは現在のように職人やプロに完全委託じゃなくて　自分で一から素材を集めてクラフトしていく形になるのかも

隅々にまで自分の意識を浸透させておく　意識できていないところはどうしても汚れが溜まって壊れる素に

みなそうやって家を建てて住んでいけたのなら　新築時が最高価値でのちは下落していくだけ

そんな住宅事情の根本改善　文化の一つとしての住宅になっていけるのかも

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この家、なんか……おかしいです