私は不器用なんでしょうか。
いっそ器用過ぎるがゆえに気づかれないのでしょうか。

好意、というものは心のうちに秘めておいてはダメなんでしょうか。

お膳立てしようと動く周りの人々を私は止めることすら許されないんですね。
私というキャラが好意すら隠してしまって。

…本当に、同学年というだけでそばにいる大義名分があるあの子達が羨ましい。

最近ふと思うのです。

私とあの子は付き合っていたと。
ばらしてしまおうか。

とかね。

「無かったこと」にされる辛さは存在を否定されているのと同じ痛みなんですよ。
生きていないと言われるのと同じ。


必死に止血して不格好に縫い合わせてごまかしながら動いている心臓なのに、完治する前にまたナイフでえぐられる。
この痛みはそれほど酷い。

痛いんですよ。