ベイザーやアキーセルなど、脂肪吸引の補助手段にこだわる患者さんは多いです。
ベイザーやアキーセルなどの補助器具は私自身も良いものだと思っていますが、術者の技術を上回るものではありませんし、術者の技術レベルをアップしてくれるものでもありません。結果に影響を及ぼす90%以上の要素は、術者の技術力なのは間違いありません。
それは他の分野でも同じで、例を挙げると
・2000万円のスポーツカーに乗れば運転が上手くなるのか
・高級な包丁や鍋を使えば料理が上手になるのか
というものと全く同じで、
「もともと高度な技術がある人ならば限られた環境では差がつくかもしれないが、多くの場合で結果に大きな差は出ず、そもそもの技術が平均点以下の人にとっては全く差が出ない」
と思っています。
おまけですが、技術力とは
・元々持っている医師としてのセンス
・医学的な基礎知識と経験
・脂肪吸引の症例数
・1例1例から吸収できる経験値
などによって定義されます。
医学的バックグラウンドなく美容に入った医師より、何かしら専門医を取得してから美容に転向した医師の方が科学的な分析が得意ですのでより技術レベルは高くなる傾向にありますし、漫然と脂肪吸引を「こなしている」だけの医師より、施術前・施術中・施術後すべて1例1例とことん考え尽くしている医師の方が技術レベルは高くなる傾向にあります。大手美容外科では施術中に中抜けして別な患者さんの相談に30分以上入るということも普通に行われていますが、やはりそういった状況では高い技術力は提供できないのかなと思っています。
何でこんなことを書いているかというと、今回ご紹介する症例が「ベイザー脂肪吸引後の再施術」だからです。
皮下脂肪の90%が除去可能!と謳っているクリニックも多い中、果たして再施術でどこまで変化を出せるのかという点に注目いただければと思います。
今回の患者さんのデータです。
31歳・女性
身長 159cm
体重 54.6kg
BMI 21.6
2年ほど前にベイザーを使用した脂肪吸引を受けています。
【施術前】

そこまでボリュームがあるとは感じません。
ただ、くびれが少ないことと水着の上に乗っかっている腰の脂肪が少し気になるでしょうか。
実際に診察してみても、脂肪と思われる厚みがかなり残っていたため、再施術が可能と判断して施術をお引き受けしました。
施術は背中からの硬膜外麻酔と静脈麻酔でぐっすり眠っている間に行なっており、術後はじゅうぶんにお休みいただいてから元気に歩いてお帰りになっています。
吸引量は2200ccでした。
再施術、しかもベイザー脂肪吸引後の吸引量としては、じゅうぶんだと思います。
【施術後1ヶ月】

かなりスッキリしましたね。
くびれがなくぼてっとしていたボディラインにメリハリがつきました。
水着の上に乗っかっていた脂肪もかなり減ったので、腰回りがスッキリ見えます。
直前まで使用していた圧迫具の跡と赤みが少し残ってしまっていますが、これは30分ほどで消えますのでご安心ください。
実際の数値でも、
ヘソ周り:79.0cm→72.9cm(マイナス6.1cm)
ヘソ上5cm:73.1→68.5cm(マイナス4.6cm)
ヘソ下5cm:88.2cm→80.9cm(マイナス7.3cm)
とかなり大きな変化がありました。
患者さんにも喜んでいただけて良かったです。
【並べて比較】

こうやって並べてみると大きく変化していますね。
ベイザー術後であっても、ここまで吸引量が出ますし、ここまで変化が出ます。
補助器具よりも術者の技術力の方が大きく上回っているということだと思っています。
ただ、1点誤解のないように説明させていただきますが、
「再施術で脂肪がたくさん残っている=前の術者が下手」
とは必ずしも言い切れません。
患者さんとの打ち合わせで、凹凸などのリスクを回避する代わりに吸引量を減らす方向性になって入れば脂肪はたくさん残っている(残す)はずです。
もちろん技術的な問題が原因で取り残しているケースが多いのは事実なのですが、施術前にしっかりと打ち合わせを行ったのかという患者さん側の要因も考えなければいけません。
脂肪吸引は一発勝負の施術ですので、費用が高くなったとしても補助器具がついたメニューを選びがちですが、「本当に自分に必要な補助器具なのか?」という点について、しっかりと考えてみてください。
キルシェクリニックでは、ベイザーなどがあった方が良い症例については、当院で無理して抱え込まずに他院を紹介しています。当院でお引き受けするのは、当院の施術で結果に差がないと自信を持って言い切れる症例だけですので、安心してご相談いただければと思います。

2023年9月の休診日
5(火)・9(土)・13(水)・14(木)・18(月・祝)・22(金)・26(火)・30(土)
2023年10月の休診日
1(日)・6(金)・11(水)・14(土)・16(月)・20(金)・24(火)・28(土)・29(日)


メールでのお問い合わせは
info@kirsche.tokyo
(クリニック運営全般)
または
kirsche.mekata@gmail.com
(院長直通医療相談)
まで!
※業者からのメールは内容を問わず一切の送付を拒否します。当方の明確な受け取り拒否の姿勢を無視した業者からのメールが届いた際には、特定電子メールの送信の適正化等に関する法律に基づき対応させていただきますのでご承知おきください。
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キルシェクリニック
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ベイザーやアキーセルなどの補助器具は私自身も良いものだと思っていますが、術者の技術を上回るものではありませんし、術者の技術レベルをアップしてくれるものでもありません。結果に影響を及ぼす90%以上の要素は、術者の技術力なのは間違いありません。
それは他の分野でも同じで、例を挙げると
・2000万円のスポーツカーに乗れば運転が上手くなるのか
・高級な包丁や鍋を使えば料理が上手になるのか
というものと全く同じで、
「もともと高度な技術がある人ならば限られた環境では差がつくかもしれないが、多くの場合で結果に大きな差は出ず、そもそもの技術が平均点以下の人にとっては全く差が出ない」
と思っています。
おまけですが、技術力とは
・元々持っている医師としてのセンス
・医学的な基礎知識と経験
・脂肪吸引の症例数
・1例1例から吸収できる経験値
などによって定義されます。
医学的バックグラウンドなく美容に入った医師より、何かしら専門医を取得してから美容に転向した医師の方が科学的な分析が得意ですのでより技術レベルは高くなる傾向にありますし、漫然と脂肪吸引を「こなしている」だけの医師より、施術前・施術中・施術後すべて1例1例とことん考え尽くしている医師の方が技術レベルは高くなる傾向にあります。大手美容外科では施術中に中抜けして別な患者さんの相談に30分以上入るということも普通に行われていますが、やはりそういった状況では高い技術力は提供できないのかなと思っています。
何でこんなことを書いているかというと、今回ご紹介する症例が「ベイザー脂肪吸引後の再施術」だからです。
皮下脂肪の90%が除去可能!と謳っているクリニックも多い中、果たして再施術でどこまで変化を出せるのかという点に注目いただければと思います。
今回の患者さんのデータです。
31歳・女性
身長 159cm
体重 54.6kg
BMI 21.6
2年ほど前にベイザーを使用した脂肪吸引を受けています。
【施術前】

そこまでボリュームがあるとは感じません。
ただ、くびれが少ないことと水着の上に乗っかっている腰の脂肪が少し気になるでしょうか。
実際に診察してみても、脂肪と思われる厚みがかなり残っていたため、再施術が可能と判断して施術をお引き受けしました。
施術は背中からの硬膜外麻酔と静脈麻酔でぐっすり眠っている間に行なっており、術後はじゅうぶんにお休みいただいてから元気に歩いてお帰りになっています。
吸引量は2200ccでした。
再施術、しかもベイザー脂肪吸引後の吸引量としては、じゅうぶんだと思います。
【施術後1ヶ月】

かなりスッキリしましたね。
くびれがなくぼてっとしていたボディラインにメリハリがつきました。
水着の上に乗っかっていた脂肪もかなり減ったので、腰回りがスッキリ見えます。
直前まで使用していた圧迫具の跡と赤みが少し残ってしまっていますが、これは30分ほどで消えますのでご安心ください。
実際の数値でも、
ヘソ周り:79.0cm→72.9cm(マイナス6.1cm)
ヘソ上5cm:73.1→68.5cm(マイナス4.6cm)
ヘソ下5cm:88.2cm→80.9cm(マイナス7.3cm)
とかなり大きな変化がありました。
患者さんにも喜んでいただけて良かったです。
【並べて比較】

こうやって並べてみると大きく変化していますね。
ベイザー術後であっても、ここまで吸引量が出ますし、ここまで変化が出ます。
補助器具よりも術者の技術力の方が大きく上回っているということだと思っています。
ただ、1点誤解のないように説明させていただきますが、
「再施術で脂肪がたくさん残っている=前の術者が下手」
とは必ずしも言い切れません。
患者さんとの打ち合わせで、凹凸などのリスクを回避する代わりに吸引量を減らす方向性になって入れば脂肪はたくさん残っている(残す)はずです。
もちろん技術的な問題が原因で取り残しているケースが多いのは事実なのですが、施術前にしっかりと打ち合わせを行ったのかという患者さん側の要因も考えなければいけません。
脂肪吸引は一発勝負の施術ですので、費用が高くなったとしても補助器具がついたメニューを選びがちですが、「本当に自分に必要な補助器具なのか?」という点について、しっかりと考えてみてください。
キルシェクリニックでは、ベイザーなどがあった方が良い症例については、当院で無理して抱え込まずに他院を紹介しています。当院でお引き受けするのは、当院の施術で結果に差がないと自信を持って言い切れる症例だけですので、安心してご相談いただければと思います。

2023年9月の休診日
5(火)・9(土)・13(水)・14(木)・18(月・祝)・22(金)・26(火)・30(土)
2023年10月の休診日
1(日)・6(金)・11(水)・14(土)・16(月)・20(金)・24(火)・28(土)・29(日)


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