ジェネオン エンタテインメント
鳩の翼
1997年の映画。日本での公開当時に確か試写会で見たのですが、先日BSで放送していたので再度見てみました。「眺めのいい部屋」を見て以来、ヘレナ・ボナム・カーターはかなり好きなのです。最近はティム・バートン映画でおなじみですね。
時代は20世紀初頭。英国貴族の娘ケイトは新聞記者のマートンと愛し合っているが、身分違いのため後見人の叔母に結婚は禁じられている。そのケイトが、あるとき出会った、アメリカの裕福な娘ミリー。ミリーの美しさと優しさに惹かれて、ケイトとミリーは友情を育んでゆくが、実はミリーは死の病に侵されていた。そしてとあるパーティでマートンに出会ったミリーは、ケイトの恋人とはじめは知らずに、マートンを愛してしまう。
ケイトの役がヘレナ・ボナム・カーターです。
ケイトは、お金があれば叔母の援助無しでもマートンと結婚できると思い、マートンに、ミリーに近づくようそそのかすのですね。でもそんなマートンとミリーへの嫉妬に苦しみます。そして、ミリーは自分の死が近いことも知っているし、2人の計略にも気づいていながら、全てを許す態度で、マートンに愛を注ぐのです。
この映画では、最後まで、ケイトもマートンも苦しみます。ケイトは非常に嫌な女なのですが、でもどこか同情できる部分があるのです。そして、ミリーは最初から最後まで天使のような女性でした。淡々と描かれていますが見終わった後しみじみ考えさせられます。「お金が無くても愛があれば幸せになれるのか・・・?」それはこの映画のような身分の差がある時代には特に難しいことだったのかもしれません。
あと、この映画は何と言っても映像がとても美しいです。女優2人の衣装も色々変化してなかなか綺麗で見ごたえがあります。ミリー役のアリソン・エリオットは、「この森で天使はバスを降りた」の主演の人だったんですねー。瞳が印象的です。ヘレナ・ボナム・カーターは、「眺めのいい部屋」の時の無条件に可愛い英国娘っていう感じから、だいぶ変わっていましたが、不思議な魅力がやっぱりあります。
「鳩の翼」は原作がヘンリー・ジェイムズのかなり長い小説のようですが、原作にも興味が湧きました。