- 著者: J.D.ロブ, 青木 悦子
- タイトル: 招かれざるサンタクロース
近未来を舞台にした、シリーズもののミステリー。
このシリーズ好きなんです。
主人公は凄腕の女警部補イヴと、超セレブ、大金持ちのローク。
最初は警察官と容疑者として出会った二人ですが、シリーズを通して徐々に惹かれあってゆきます。
はじめは孤独で常にぴりぴりしていたイヴですが、ロークと出会い、色々な仲間達と出会っていくうちだんだん硬い殻をやぶって、丸くなっていきます。そういう過程を見ていくのがシリーズものの面白さなのでしょう。シリーズものっていうのが基本的にすきなのかもしれません。
殺人事件の謎解きの面白さもありますが、メインはやっぱり、ずっと孤独に生きてきて、ちょっとワイルドでオトコ顔負けの豪腕刑事、でも魅力的なイヴと、いっぱい会社を持っていてありえないくらいのお金持ち、しかも見た目もかっこいいロークの恋愛模様でしょう。
でも私がこのシリーズで一番すきなのは、やはりサブキャラクターが面白いところです。
ロークの執事サマーセットや、イヴの友人でド派手だけれど可愛い歌手メイヴィス、イヴの部下の女警官ピーボディなど、それぞれの人たちとイヴとの会話が面白いです。作者が女性だからかもしれませんが、出てくる女性たちがみんなどこか可愛いんです。
舞台が近未来ということで、SF風味の味付けけが随所にあらわれてるのも、普通のサスペンス小説とは一味違って面白いです。表題の作品は7作目で、クリスマスを舞台にしておこる殺人事件を描いているのですが、普段強気なイヴが、何でも持っているロークにあげるクリスマスプレゼントに悩む様子がほほえましいです。いろいろなことがうまくいきすぎて、少女漫画風かもしれませんが、気楽に読めて、お勧めのシリーズです。 本国では相当たくさんの巻数が出ているらしいし、翻訳のペースも速いので、読者としてありがたいかぎりです。