こちらの公演に向けて落手した文庫本。。。
お風呂の中や娘がバレエレッスン中に近くの喫茶店に駆け込み少しづつ開き読了。
オネーギン (岩波文庫 赤604-1)
682円
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遅読で国語力のない私にとって決して”読みやすい”ものではありませんでしたが、
今の出版物が軽佻浮薄に感じられるほど古典の魅力に触れられる僥倖でした。
キャスト違いですが、同じ公演をご覧になられた鈴木晶氏のつぶやきは参考になります。
たしかに解説や付録を含め232pの文庫本をおおよそ2時間の舞台にまとめることは無理がありますwww。
あっ、私の率直な感想を申し述べます。
封建性に生きる貴族って暇なんだな。。。
生活ややりくりの采配も心労も少ないですもの。。。
嫉妬の苦しみや悶絶は理解できますが生死を分ける戦いなんて挑みませんし、
恋心のために焦がれ死なんて現代人には許されませんよ。
あまりにも生活者の私の主観かもしれませんけど。
でも同書からボキャブラリーの勉強になった点だけ少しメモっておきます。
己の無教養っぷりを晒すことになりますが、頭の栄養のために。。。
峻厳・・・非常にきびしいこと。
ex:私は冬のように冷ややかで清らかで、近づき難い、峻厳な、無欲てんてんたる、不可解な美女たちを知っている。
嬌態の女(コケット)は冷静に男心を判断するが、
炯眼・・・鋭い目つき
ex.炯眼なる詩人トリケ
階段(きざはし)
ex.この世の階段のうちで、
階段をきざはしと読めるのですね。このレベル(恥
哲学的な金言もありました。
若い時に若かった人は仕合わせである。
よい時期に成熟した人は仕合わせである。
私の20代なんて50代くらいの容姿でしたから(爆
妙に納得したりなんかしちゃって。
衒学(げんがく):学問や知識をひけらかすこと。ペダントリー。
ex.卑俗なテーマも永遠の心理も衒学趣味さえ聞かれぬ分別くさい話が、それをさえぎる
今回の来日公演のプログラムで引用されていたのは木村彰一訳でした。
エヴゲーニイ・オネーギン (講談社文芸文庫)
2,000円
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こちらも再びオネーギンを観る機会があれば手に取りたいと思います。
(その程度の人間です。)