じいちゃんの若い頃からの友人は

悲しいことに段々と他界されて、

ご存命の方もそこそこ遠方なので

会うこともなくなってしまった。



では友人がいないかというと、

逆に歳を重ねて増えてきた。


心臓が悪化する前は

ほんとうによく出掛けていて、

その場所場所でお友だちと過ごしていた。

毎日のように通ったカラオケバーでは

ママさんや常連さんと。

月に2~3回やっていたバンドでは

メンバーの方々と。

そして、最初の半日型のデイサービスでも

同じ境遇(奥さんに先立たれてひとり暮らし)

という友だちができて、

時々ランチしたりしていた。



カラオケバーのママさんや常連さんは

認知症のなってからの知り合いだが、

とても仲良くしていただいて、

色々あって私とも電話番号を

交換してくれている。


まだ元気に通っていた頃は、

今から常連さんと2軒目に行って

遅くなりそうだけど大丈夫か?

とか、

粗相することが稀にあるけど、

そろそろパッドか何か勧めてみたらどうか、

とか、

色々連絡をいただいたり

こちらから相談したりもしていた。


あまりご迷惑をかけるようなら…

といったニュアンスのことも

話したことがあるのだけれど、

歌はものすごくうまいし、話は合うし、

来てくれると楽しい!

全然大丈夫よ、と言ってくださった。


心臓が悪化してから

もうお店に行くことは

なくなってしまったけれど、

時々電話をくれる。

特に用事というよりは

「元気?どうしてるー?」

といった内容だ。


私がじいちゃんの家に行っている

タイミングで

電話がかかってくることも

あったのだけれど、

その時のじいちゃんの声、表情!

ぱぁっと明るくなって生き生きする。

実際にお店に行けなくなってからは

半年経たないくらい。

「おぉー!久しぶり!!

何年ぶりかなぁ!?」

と、言ってることはトンチンカンだけど。


それでもこうやって電話してくれて

本当にありがたいし、

この役目は家族では

決してできない部分だ。



長くなりそうなので、

バンドの方との関係性は

また次回…