じいちゃんの食生活がうまく行っていない。

心臓が悪くなってきてから

どんどん痩せてしまった。



思えば、元気なときは

そのフットワークの良さから

ほとんどが外食だった。

しかも、行き先はスナックやライブハウスや

居酒屋だったりしたので、

いったい何を食べていたのか

こちらの把握するところではなかった。


特に昨年1年くらいは

毎日が祭りと言っては言いすぎかも

しれないけれど、

認知症も相まって外出も暴走気味だったため、

食生活が心配だった。


元々やせ形ではあるので

太ってはいないのだけど、

なんていうか、顔がブクブクしてきたような

むくんできたような…

ちょっと暴飲暴食し過ぎだよなぁ…

でも、言い方はアレだけど

残り少ない人生、

気の合う仲間と好きなものを食べ

好きな音楽を聞き

自分のお金で楽しく過ごしているのに

娘がちゃちゃを入れていいものだろうか…

複雑な気持ちでいた。



仮に止められたとして、

じいちゃんの楽しみを奪った上に

じいちゃんの食生活をすべて面倒見るなんて、

そんな責任は負えなかった。

第一、何を言おうとじいちゃんの

外出を止めることは不可能だったと思う。



それでも、食べることに対して

何も手だてがなかったわけではない。

もう何年も前から

民間の宅食サービスを利用していた。

1日1食、週に5日間お弁当を届けてくれる、

というものだ。

それをシンプルに1日1食食べてくれれば

バランスの良いものを毎日食べられるので

何の問題もなかった。


それがじいちゃん、とにかく

この弁当を食べなかった。

その頃の私は行けてもせいぜい

週に1回くらいじいちゃんの家を

訪問していたのだが、

その度に古くて食べられなくなった

宅食の弁当を複数捨てていた。

冷蔵庫にあるわあるわ。

賞味期限がとっくに切れたものたち。



毎日弁当が届くというのに

ほとんど毎日、コンビニ等で

弁当やお惣菜をたんまり

買い込んできていたじいちゃん。

そしてそれらを優先的に食べるので

宅配弁当は残りに残ったし、

そのコンビニ等で買ってきたものも

必要以上に買ってくるので

古くなっては処分することとなった。



冷蔵庫がパンパンなのに

買いに出掛けてしまう。

これを止める術はなかった。

出掛けそうな時間の直前を狙って電話で

「今日は買わないで」と言うのだけれど、

気づくとGPSはコンビニの位置を示していた。



はぁ~ショボーン



全然関係ないけど、

娘のトイレトレーニングで

そろそろ出るかも!というタイミングで

トイレに座らせて

「出なーい」

と言うからトイレから出した瞬間、

トイレのドアの前でじょじょじょーんと

粗相されたときの虚しさに似ていた。

ほんとに関係ないけど笑い泣き

だって、電話のタイミングは

ほんとに絶妙だったんだからー!!!



続きます。