ここのところじいちゃんは

心疾患から来る体調の悪さから、

必要最低限のことしか

動かない生活になっている。


それでも週に2回のデイサービスは

楽しみにしているらしく、

「大丈夫だよ、行ける」と言って聞かない。

こちらとしても

私と姉以外に社会の方々と

話をする機会を減らしたくはないので、

行けるものなら行ってほしい。


一方で、デイサービスに

ご迷惑がかかってはいけない。

そこはスタッフさんとも連絡を取り合いながら

通所を続けさせていただいている。

本当にありがたいニコニコ


今はこのような存在になったデイサービス。

元々じいちゃんは乗り気ではなかった。



コロナが流行する前、

じいちゃんは趣味の

音楽活動に熱を入れており、

認知症の症状が出始めていたものの

理解あるお仲間に恵まれて

続けて来られていた。


いつかこれも書きたいと思うが、

世のおばさまというのは本当にありがたい。

良い意味でおばさまのお節介というのは

世界を救うと私は本気で思っている。

おばさまのたちのお力添えが

本当に大きかった。

おかげでじいちゃんは週に1回の練習日と、

その他にどこかへ演奏しに行く日があったり

聴きに行く日があったり

お仲間と飲みに行ったり

充実した日々を送っていた。


ところがコロナ禍へ突入したところで

パッタリと活動がなくなった。

誰にも会ってはいけないという

世の中の流れもあり、

私や姉が訪ねていく以外

週7で誰とも会う予定がない。

行く場所もない。

これでは足腰が弱ってしまうのと、

認知症が進んでしまうことが心配された。


それまで介護認定は受けていたものの

何かサービスを利用したことはなかった。

今こそデイサービスで人と会ったり

身体を動かしに行く時なのではと考えた。

まだ得体の知れないコロナの心配も

かなり大きかったが、

それを上回るくらい

誰にも会わない生活が心配された。



じいちゃんはデイサービスというと

自分の母親が通っていたイメージが強くあり、

自分はどちらかというと

送迎をしたり

お世話する側だという意識があった。


「行く必要ないだろう」

と言っていたのだけれど、

別にお風呂入ってこなくてもいいからさ、

じいちゃんは自分のことは自分でできるし、

ただ、人と会って話してきてほしいんだよねー

…みたいなことを言って説得した。


その甲斐あって、なんとなーく

見学くらい行ってもいいかな、

みたいな空気が流れ始めた。


まずは自宅から一番近くにある、

朝行って、レクリエーションや

昼食やお風呂を済ませて

夕方に帰って来るタイプの

デイサービスへ見学に行った。


言い方が難しいのだが、

その頃のじいちゃんの状況から言うと

そこは場違い感がすごかった。

じいちゃん本人も帰り道に

ポツリと言っていた。

「オレにはまだ早いな」と。

じいちゃんよりはもう少し

おじいちゃんおばあちゃんの先輩が

通っておられたイメージだ。


色々探してみたが、

そこと同じようなタイプのデイサービスが

多いように感じた。

そんな時、私の住まいの近くに

軽い運動ができて

利用者さん同士でお話ししたり

マッサージを受けることができ、

半日で終わるデイサービスを見かけた。

こんな感じのがいい!

じいちゃんちの近くにあれば良いのに~!


さっそく検索してみると、

なんとそのデイサービスの支店が

じいちゃんちの近くにあった。


そこからはトントン拍子で

ケアマネさんに相談、見学をし、

じいちゃんからも「まぁ行ってもいいけど」

くらいの承諾を得て

通所させていただくに至った。



今となっては週に2回の

お楽しみとなっているデイサービス。

あの時じいちゃんに合った施設を

探すことができてよかった。

今はまた状況が変わってきているので、

あの時「オレにはまだ早いな」

と言っていたところが

合ってきている可能性もある。


今の身体の状況に合っていて

じいちゃんのお楽しみとなる

新たなデイサービス探しも

ぼちぼちと始めたいと思う。