​息子くんの思い違い



またまた、息子くんの誤学習を直す機会がありました。

B型作業所からメール連絡が入りました。

【今月は集中力が続いてないので、本人と面談しました。本人も集中力低下が分かっていますが理由が思いつかないそうです。原因が分からなからば、こちらも配慮しようがないと伝え、来週は15時までという事で様子見をする事になりました。ご家庭でも機会がありましたら聞いてみてください。】


​目標は、絶対命令ではないよ!



息子に雑談混じりのヒアリングをしました。

ニコニコ「仕事で難しいと思うものは無い?」

キョロキョロ「〇〇が難しい」

ニコニコ「何が難しいのかなぁ。文字が読めないとか?」

キョロキョロ「読めるけど、読みづらくて時間がかかっちゃう。」

ニコニコ「読み取るのにすごく集中してるんじゃ無い?集中しすぎてるから、午後になって集中力が低下しちゃうのかも知れないね。」

キョロキョロ「そうかも。でも、スピードアップしないといけないのに…時間がかかっちゃうから駄目なんだ。」

ニコニコ「目標がスピードアップだっけ。もしかしてさぁ、目標を絶対にクリアしなくてはいけない命令だと思ってない?」

びっくり「違うの?」

ニコニコ(やっぱり、思い違いしてる悲しい
「目標と命令は全然違うものだよ。学校の時の成績で言ったら、目標は「5」。
でもさ、「1」だったり「3」の人が「5」を取らないから学校を辞めてください。って辞めさせられる?」

えー「辞めさせられない。」

ニコニコ「それと同じなんだよ。目標が「5」で、それに向かって努力するんだけど、絶対ではないよ。それに障碍特性でスピードアップが難しいかも知れないでしょ。」

ショボーン「どうしたら良いの?頭の中がグチャグチャだよ。」

ニコニコ「スピードじゃなかったら、正確さを目標にすると良いと思うよ。」

ショボーン「だって、他の人はタイピングが速い。僕はやっても、やっても速くならない。」

ニコニコ「他の人は、たぶん発達性協調運動障碍がないと思う。だから指の動きもスムーズだと思うよ。」

そして、運動障碍がなくて、速く打つ気がない人vs発達性協調運動障碍の影響で手がスムーズに動きにくい人を紙に書いて、

ニコニコ「どちらの人が努力してると思う?」

キョロキョロ「こっちの人」

ニコニコ「そうでしょ、息子くんと同じこっちの人は努力してる。だから駄目って事はないのよ。」

えー「目標って、絶対にしないといけない命令だと思ってた。出来なかったら評価が悪くなる。そんな僕は駄目だから、どうして良いか分からなかった」

ニコニコ「目標は目指すもの。命令ではないからね。それから、どうして良いか分からなくて何も思いつかなくて悲しくなることが困ってるって事なのよ。そうゆうのをスタッフさんに言えば良いの。」

ニコニコ「…」

ニコニコ「でも、頭の中がグチャグチャだったんだよね。また、お母さんが頭の中を整理してあげるから大丈夫よ。」



そして、B型作業所のスタッフに何と言えば良いか分からないと言うので、スマホのメモ帳に私が書き込み、息子に確認してもらいました。




やはり前職で身につけてしまった負の誤学習を切り替えるのが難しいのかも知れません。前職は、障碍特性で出来ないことも克服させようと訓練、訓練。そして低評価だと評価票を見せられては、「どうして出来ないの?」「どうしたら出来るの?」と障碍特性で出来ないと伝えてもスルーされてましたので、切り替えが出来てなかったのかも知れません。

初めての職場での経験が、こんなにも影を落としてるなんて…

視覚優位の息子に、またまた絵を描いて説明してから、ずっと続いていた息子の空咳が出なくなりました。


今日は、バス旅に出かけて🎵の息子。


切り替えてくれたと信じます!!