​自己肯定感&環境


子どもが凸凹さんだと、Dr.や専門家などから「自己肯定感を下げないように」と言われて育児をしている方、いると思います。


私もそうです。息子のメンタルを大事に育てて来ました。頑張って出来るものは頑張らせ、障害特性で出来なかったり、辛かったりするものは避けて、得意や成功体験を積んできました。


去年、息子が障害枠雇用で就職しました。

意気揚々と毎朝、出勤してたのに…


あゝ…


失敗の積み重ね。それに追い打ちをかけるような指導者の声掛け→ 自己肯定感低迷


自己肯定感が下がりすぎる怖さを知りました。


ある朝、通勤支度をしていた息子。

突然、大パニック。大声で叫び…泣きじゃくり、自分の頭を思い切り殴り続けようとして静止しました。


「失敗する自分が悪い。仕事が出来ない自分が悪い。ごめんなさい。ごめんなさい。」


必死で力尽くで息子の腕を掴んで自分の頭を殴ろうとする事をやめさせました。


息子、仕事で失敗する度に指導者(一応、支援員と名乗っています)が、嫌味を言うのは聞いてました。「仕事が遅すぎる。信じられない。」「チッ」「意味わからない。ごめんね〜」「どうして、出来ないの?どうして、出来ないかなぁ。」などと言われたと凹む度に励ましの言葉をかけていました。


社員証が見つからないと慌ててた朝は、「遅刻してしまうので、帰ってきてから落ち着いて探そう」と言って通勤させました。


その日の昼、定着支援員から電話がかかって来ました。職場の支援員から「社員証を失くして、始末書ものです。事の重大差を分かっているんですか?親に電話して下さい。」と言われたので電話しましたと…


驚きました〜。だってまだ1日も経っていません。帰宅して落ち着いて探せば出て来るかも知れないじゃないですか。1日も余裕を与えないのかと…

「帰ってから探して、なかったら報告してね。」ではダメなのか? 

探す時間はくれないのか?

障害のない新入社員が社員証を失くした場合も

保護者に電話連絡を入れるのか?


マニュアルには、本人の得意な仕事、評価B以下の仕事は避ける。評価C・評価Dの仕事はなるだけやらせないようにと書いてあります。


息子は、評価Dの仕事を頻繁にしていました。

月に1回、その評価を見せられて、いろいろ言われていたそうです。


直接、職場とのやりとりは禁止されていたので、定着支援員に「評価はしても、自己肯定感が下がるといけないので、本人に見せないで欲しい」と伝えましたが…私たちは雇用主ではなく福祉ですので、それは出来ません」と言われてました。


「どうしたら、評価Dの仕事が出来るようになりますか?」と聞かれた事もありました。

障害特性で出来ないのですから「障害が治ったら出来ると思います。」としか答えられませんでした。


息子には、協調運動障害障害があります。

パソコンなどのキーボード入力は得意ですが、ラベル貼りや指や手首を動かす作業は難しく辛い作業です。それを何回も伝えていたのですが…


ラベル貼りが遅い。失敗も多いと言う事で…

息子が大パニックになる前の4日間。1日30分のラベル貼りタイムトライアルをしたそうです。

息子にとっては辛い日々。それでも頑張っていた4日目は疲れからミスが多発。支援員からは「全く仕事が出来てないね。」と言われたそうです。


この「全く仕事が出来てないねという言葉、息子は入職してから今まで頑張って来た仕事全て。自分はできてると思っていた仕事全てが実は何ひとつ出来ていなかったんだと思い込んで失望してしまいました。


「仕事が出来ない自分が悪い。」

「ミスする自分が悪い」と大声で泣き叫び言いながら、自分の頭を殴ろうとしました。


悪い自分を罰しなくてはいけないと思ったそうです。


自己肯定感が下がる可能性が大きいので怖い。そう何回も定着支援員には伝えましたがダメでした。


息子は6回、職場が辛いと定着支援員に伝えていたそうです。


息子は、1番軽い知的障害の手帳を持っていますが、発達性協調運動障害と言いたいことがあるけど言葉が頭に浮かんでこないなどのハンデもあります。圧がかかると無表情になります。


そんな感じなので、小学校の低学年くらいの精神年齢だと思われていたようです。


息子、大パニックの後は抗うつ状態が酷くて、直ぐには病院に連れて行けませんでした。外出しても大丈夫かな?と思えたのはパニックから3日後でした。


幼少から自己肯定感が下がらないようにと気をつけて、気をつけて育てて来たのが一瞬にしてペッチャンコに潰された気がしました。


もちろん、退職。

定着支援員から退職願いは、自己都合ではなく、なるべく詳しく書いた方が良いと言われて…

正直に書いたのですが…


それが原因か分かりませんがイジワルされました。退職時も退職後も…続