本日の御書です。
「大日経の真言印契等此等は小乗経に対すれば大法秘法なり、法華経の二乗作仏・久遠実成に対すれば小乗の法なり、一尺二尺を一丈二丈に対するが如し、又二乗作仏・久遠実成は法華経の肝用にして諸経に対すれば奇たりと云へども法華経の中にてはいまだ奇妙ならず一念三千と申す法門こそ奇が中の奇、妙が中の妙」(P521小乗大乗分別抄)
真言は、小乗教と比較すれば大法・秘法ですが、法華経の二乗作仏・久遠実成と比較すれば、小乗の法です。また、二乗作仏・久遠実成よりも一念三千の法門こそが、奇の中の奇、妙の中の妙であるとの仰せです。
南無妙法蓮華経の大法を根本に据えた時、あらゆるものの大小、善悪などの実像が見えてくるのだと思います。本物に触れなければ、真実の光景を見ることはできないのでしょう。